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災害時のライフライン切断対応は?「ガス」 [インフラ対策]

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大規模災害に発生するインフラ対策ガスが止まったら?


私達は電気・ガス・水道がなくては生活ができない環境のなかにいます。

前項で電気について述べさせて頂きましたが、今回はガスについて述べていきたいとおもっています。

いや家はまだ竈(かまど)で薪だよ!と言う方もいらっしゃるのは重々承知の上で都心や集合住宅に住んで居る方や、ニュータウンなどのように共同ガスを、戸建てでLPガスを使用している方などには必見かと思います。



都市ガスなどのガス導管は大半が地中に埋設されているため、地震の際には地盤変動の影響を直接受けることになります。

此のため、ガス導管を新設する際には、阪神淡路大震災クラスの大地震(震度7)でも十分耐えられる耐震性の高い材料(溶接接合鋼管やポリエチレン管)が使用されています。


大地震発生によって供給ネットワークに甚大な被害が生じた地域には迅速にガス供給を遮断し二次災害を防いでいます。

一方、被害の小さい地域へのガス供給は継続すると言うシステムが構築されているのです。


ガス供給を停止した地域に対しては全力をあげて早期の復旧に取り組みが行われ、此のため、全国の都市ガスに関連する事業者間で相互に復旧応援する仕組みが構築されており、地震発生後短期間のうちに応援体制が整えられる仕組みになっています。


都市ガスの供給システムについて

ガス供給システムについては各家庭単位と、地域単位の二つの方法があります。

1)各家庭単位での供給停止
各家庭のマイコンメーターには大きな地震(震度5程度以上)を関知すると、自動的にガスを遮断する装置(感震器)が取り付けられています。

一旦ガスがストップしても、ガスが供給されている地域の各家庭では、ガス漏れなどの被害がなければ簡単な復帰操作で再びガスが使用できます。

2)地域単位の供給停止
ガス導管は網の目のように繋がっているため、一定規模の大きさの地域単位(ブロック)に分割され、ブロック単位でガスの供給の継続や停止を判断します。

一部の大手ガス会社では、ガスの圧力を調整する設備(ガバナー)に設置されている地震センサー(SIセンサー)によってガス設備に被害を及ぼすような地震(震度6弱以上)を感知すると、自動的にガスの供給を遮断する感震自動遮断システムを導入しています。

感震自動遮断システムが導入されていないガス会社では、供給区域内に設置した地震計で一定基準を越える地震を検知した場合に、遠隔操作などによってガス供給停止を実施しています。



都市ガス供給の復旧

ガスの供給を停止した地域に対しては、可能な限り早急に供給を再開する必要がありますが、ガス漏れが発生している状態での供給再開は危険であるため、ガス会社がガス漏れのないことを確認してから再開されるようになっています。

通常道路に埋設されているガス導管の漏れを修理するには、道路掘削などが伴うため時間がかかり、復旧に要する期間はある程度必要となり、また復旧期間には道路や建物、ガス導管の被害の程度によって大きく異なり、一概に何日必要とは言えないのが実情です。







もしも地震が起きたら?

1)もしあなたがガスの火の側に居たなら直ちに火を消しましょう。

ただし、揺れているときに火を消すのは危険なので、ガス使用箇所から離れている場合には無理をしないことが懸命です。

大量にガスが漏れたときには、マイコンメーターが自動的にガス供給を遮断してくれますので、ご自身の安全を優先し、揺れが収まってから消せなかったガス器具の器具栓やガス栓を閉めましょう。


2)ガス臭いときはすぐにガス栓を閉め、窓や戸を開けて換気してからガス会社に連絡し、屋外に避難ましょう。

何かしらのスイッチが入ったときの火花がガスに引火して火災の原因になることもあるので、換気扇や電灯など電気製品のスイッチは絶対に触れないでくださいね、タバコの火も危険です。

3)揺れが収まったら

◎ガス機器周辺でガスの臭いがしないか?

◎ガス機器本体や煙突式など屋外の給排気設備に変形・破損など異常がないか?

◎ガス接続具が正しく接続されているか?

等を確認後、ガス栓を開け、ガスが出るときはそのままガスを使用することが出来ます。


ガス栓を開けてガス機器が使えなかった場合、ガスの供給が停止している可能性があるため、マイコンメーターを見て、赤ランプが点灯していたらマイコンメーターがガスを遮断しているため、復帰操作を行いましょう。 


都市ガス復旧手順は「日本ガスメーター工業会 都市ガス復旧」のホームページで確認してください。



LPガスの場合

戸建て住宅や業務用で利用されているLPガスは、パイプライン供給による都市ガスとは異なり、主に住宅や商業施設の敷地に設置されているLPガス容器(LPガスボンベやLPガスバルク貯槽)から需要家毎に個別に供給されています。

此のため、地域全体でLPガスの供給がストップするわけではなく、需要家毎の被災状況によって利用や復旧が異なります。


地震等の災害が発生した場合、需要家がガスに復帰操作を行い、操作をしても復旧しない場合は、地域のLPガス販売店の点検を受けることが基本作業になっています。

LPガスマイコンメーターは、計量器としての機能だけではなく、ガスの使用状況を常に監視し、マイクロコンピューターが危険と判断したときにはガスを止めたり警告を表示する機能を持った保安ガスメーターなのです。

ガスの流れや圧力などに異常が発生した場合や、震度5相当以上の揺れを感知すると、LPガスを使用中に自動的にガスを遮断するため、地震発生直後のLPガスによる火災やガス漏れを防止してくれます。


災害時の対策

災害時の対策は、まず、自分のみを守ることです。


地震の時
1)地震で一番怖いのは、火災による二次災害です、揺れが収まるのを待ってからガス栓・器具栓を閉め(火をすべて消し)、揺れが大きかったときには屋外の容器バルブも閉めましょう。

2)がすもれやがすのにおいがするときは、ガスの使用をやめて器具栓、ガスの元栓、ガスメーターバルブ、および容器バルブを閉めて、LPガス販売店か緊急連絡先に連絡しましょう。

3)避難するときには、器具栓、ガスの元栓、ガスメーターバルブおよび容器バルブをすべて閉めてください。

4)ガスを再開するときには、ガスメーター(マイコンメーター)が自動的に遮断していないか表示の確認をしてください。

5)ガスメーターの復帰をする。


LPガス復旧手順は「日本ガスメーター工業会 LPガス復旧」のホームページで確認してください。


用意しておくと便利なガス器具

マッチ、使い捨てライター、カセット式コンロ、七輪、豆炭や炭、バーベキュー用コンロや着火剤などを用意して置くと便利ですね。



参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより






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