SSブログ

災害時に於ける孤立集落の発生と対策 [土砂災害]

スポンサーリンク

薄毛は飲み薬で治る時代!悩まないで挑戦してみて下さい

新潟県中越地震では土砂崩れや地滑りなどで道路が寸断されて孤立した。


新潟県中越地震(2004年10月23日17時56分)では、土砂崩れや地滑りなどによって道路が寸断され、小千谷市、旧山古志村など7市町村の61地区で1938世帯が孤立しました。

さらに崩壊土砂が川を塞き止め河道閉塞(天然のダム)が何ヵ所も形成され、、水没した集落もあったのです。


国が行った調査では全国で約1万9000の集落(農業集落約1万7000、漁業集落約2000)が孤立する可能性があると指摘、さらにこれらの地域では高齢化が進み、地域の防災力が著しく低下している状況も分かってきました。

これらの対策として、通信設備や救助・避難活動の拠点となるヘリポートの建設の必要性等が指摘されています。


集落が孤立した場合には、直ちに公的援助は期待できないことから、まず住民地震の避難行動(自助)と、地域コミュニティによる応急対策(共助)、が重要となります。

このため、普段から集落が孤立した場合を想定した、自助、共助を元にした訓練や体制作りを行う必要があるのです。



孤立集落とは?

災害が発生して道路や橋などのインフラ基盤が破壊されると、物理的に被災した集落にアクセスする手段が絶たれてしまい、集落が孤立してしまうのです。

この事を孤立集落と呼ぶのですが、日本では過去に何度も地震や風水害などの災害により孤立集落ができてしまい、災害対応をより困難なものにしています。


孤立集落は山間地域や沿岸地域などに、地震や風水害によって土砂災害が発生して道路に土砂が堆積したり、液状化現象によって道路が破損したり、河川の氾濫や津波によって道路が浸水、損壊したりすることで発生しています。

平成26年の内閣府が発表した「中山間地帯の集落散在地域に於ける孤立集落発生の可能性に関する状況フォローアップ調査」によりますと、孤立化する可能性のある農業集落は17212集落在ると言われています。


仮に災害によって孤立集落が出来てしまうと、被災した直後は事前の備蓄品である程度の生活は出来るかもしれませんが、大規模な災害で、災害対応が長期した場合には生活に限界が出てきてしまいます。

実際に東日本大震災の時には、地盤沈下によって孤立集落が発生してしまい、救助が進み難くなったと言う事例があるのです。


また、集落ではなく、津波から逃げてビルの屋上に避難した人達が其のまま取り残されてしまい、救助を数日待つような状態も発生しています。







孤立集落の対策

孤立集落は災害にはある意味でどうしても付き物なのですが、孤立集落の対策としていくつかの考えがあります。


1)通信設備をしっかりと整備する。

集落の孤立したことを迅速に伝え、被害の状況を的確に伝えることで、救助されるスピードが速くなる可能性があります。

2)衛生携帯電話の配備や行政無線を活用する。

通信手段の多様化を図ることが有効である。


他にも、空を飛んでいるヘリコプターにメッセージが伝えるために、地面に大きな文字を書くと言う方法なども有効です。

ヘリコプターを活用することも孤立集落への対策は不可欠で、山間地の住民や怪我人、高齢者などはヘリコプターで搬送することは有効であり、その為にもヘリポートの整備が急がれます。



支援物質の搬送

孤立集落への支援物質の搬送を考えた場合、途中までは車で支援物質を運んで道路が損壊等によって寸断されている所からは人力によって歩いて支援物質を運送する、と言うのが一般的な方法です。

一定規模の自然災害なら仮に孤立集落が発生しても救助隊が駆けつけてくれる可能性は高いのですが、南海トラフ地震のような大規模災害が仮に発生した場合には、1つ1つの孤立集落に対して十分な対応が出来るかは誰にも分かりません。


最近では、農村部での高齢化も進んでいて防災力が落ちているなかで、孤立集落が発生する可能性があるので、もし仮に集落が孤立化したらどうするかを考えておくことも重要です。

私たちは、自治体も含め一体となって災害から住民を守るために何が出来るかを考え、防災対策をしっかりとする事で、災害を少しでもなくす・減災に努力しなければなりません。



(内閣府:孤立集落対策についてより抜粋・編集)




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより





スポンサーリンク



スポンサーリンク
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。