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避難所・仮設住宅の運営について(3)避難者名簿とトイレ問題 [避難所運営]

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避難者名簿は必要な食事数や要介護者を把握するためへの重要事項



“避難所を開設しよう”と言う事がじっさいには知らない人が多く、東日本大震災以降各地で訓練が行われていますが、中々巧く行かないのが実情です。

避難所を開けるには、市町村が開設することになっていますが、実際には市区町村職員の参集が遅れ鍵を持っている管理人者を呼びに行ったり、二箇所解錠をしなければならなかったり等々、そして、避難所が安全かどうか?余震で外壁や窓などが落下しないかなどを点検する必要もあります。

この場合、地域の中から「建築士」の資格を持っている人などを探し、危険度判定を行ってもらう事が望まれます。



避難者名簿は必要

避難者名簿の作成は、必要な食事数や物資数要介護者数などを把握するためにも重要な事項です。

記入の必要項目は、「氏名(フリガナ)」「性別」「年齢」「被災以前の住所」「緊急連絡先」「緊急の要望事項(病院・養護施設への転院など)」や、避難所運営に役に立ちそうな避難者が持つ資格の内容なども記載してもらいましょう。

名簿作成は、初日に名簿を作成することは不可能に近く、実際の災害で数百人から千人規模の避難者が来ることも有るため、初日は「命を守る事(余震や津波等から)」を優先し、安全が確保された後に名簿の整備を行うようにしましょう。



仮設トイレの設置

地震災害で断水した場合には、トイレを使用禁止にすると同時に、仮設トイレを設置するのですが、設置数の目安として、初動時には50人に1基を目指します。

また、要配慮者優先の洋式トイレも確保することを忘れずに、仮設トイレ(使用可能なトイレ)については女性用を多く設置・指定することが大切です。


難民キャンプでの教訓をもとに国際赤十字などが作成した「スフィア基準」には、女性:男性のトイレ数は3:1が望ましいとありますが、要は、男女のトイレの待ち時間が同じになれば良いのであって、3:1が絶対では有りません。

現実には男性2:女性3:男女共用1と言った事例もあるそうですが、避難者の男女比も考慮して、皆が等しく苦痛を減らす努力をすることが大切なのです。







なお、トイレで並んで待っている姿がオープンになる事は苦痛に感じるので、男性用、女性用の間に衝立などの目隠しがあると利用しやすくなります。

トイレの不潔さや待ち時間を嫌い水分を控えたりする方が多く出ますと、精神的に不安定になったりエコノミー症候群等も発生しやすくなりますので注意が必要です。


東日本大震災では、高齢者、障害者、乳児・妊婦、女性、外国人、震災孤児、旅行者、帰宅困難者など、多様な人々への配慮や、報道への対応、プライバシーの確保など様々なルール作りが発揚になる事が明らかになりました。

特に問題視されたのは、女性や子育て家庭、災害時要配慮者、子供への配慮不足は、避難所運営に女性の視点が入らなかったことに起因しており、意思決定の場に女性の参画が重要であることが浮き彫りにされました。



一時待避所でも同じよう事が

私の経験では、企業の一時待避所の開設運営会議の中で男性ばかりの会議が数回行われ、当初私は参加していませんでしたがその中で最初の課題が喫煙所をどこにするか?と云うものだった事にガッカリしたことを思い出します。

次に開催された時には、避難者への責任をどうするのか?ここにも女性の参加は有りません。

三回目の時に初めて女性に生理用品の一日の使用量を確認するに留まり女性の参加は有りませんでした。

四回目の会合でエアーマットや簡易テントの作成、女性や高齢者をどこに移動させるかがやっと決まり出すという始末でした。

五回目の会合で初めて女性が一名参加し、トイレ事情や要配慮者への配慮が見直されました。

六回目で地下3階にある非常食を実際に地下1階~2階まで運んでみましたが、かなりの負担であることが分かり地下1階に移動させることが決定しました。



実際に女性が参加して意見を取り入れたり、行動してみると様々な問題点が見いだされてくるのです。

避難所運営も然りで、図上訓練を行って検証してみると、私たち企業内一時待避所設営と同じように様々な問題が浮上してくるでしょう。




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより




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