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災害での風評被害とは?災害で起こるパニックについて! [SNS・デマ]

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風評被害は経済的被害を発生させることが有る!!



風評被害とは、事実に反することや些細なことが大袈裟に取り上げられ、世間でうわさが広まり、特定の人物・業界・地域が被害を受ける事です。

その多くは、事件や事故をマスコミが取り上げ、それが人々の風評(世間の評判・うわさ)となり、主に経済的な被害を発生させるのです。


マスコミによる誤報が風評被害をもたらしたり、自然発生的に生まれた流言が風評被害につながる事もあるとの事で、その被害を受けるのは観光業者や農業関係者などに多いと言われています。

自治体にとっては、市民や観光客に災害の機縁性を知らせる義務と、風評被害を避けるための対応には国や県が風評被害による住民の経済的損失を強力に支援する対策を講じる必要があると言えるでしょう。



東日本大震災時の風評被害

東日本大震災では、東京電力福島第一原子力発電所の事故によって放射能汚染を避けて、避難を余儀なくされた直接的な被害の他にも、放射能の不安からくる風評被害が多数起きたのです。


福島第一原子力発電所.jpg


「復旧作業の作業員が集まらない」
「福島県の沿岸部で使われるナンバーのトラックでの輸送を拒まれた」
「放射性物質の数値が国の基準値に達していない農産物でも出荷を自粛している」
「避難してきた人たちが、旅館やホテルの宿泊を断られた」

他にも漫画などの題材として、「放射能で鼻血が止まらない人がたくさん出ている」等、間違った情報や根拠や因果関係がはっきりしていない事までが取り上げられてしまったのです。


風評被害は国内だけにとどまらず広く世界にまで広がり、日本の輸出品の買い控えが起きたほか(韓国では輸出制限がかかっている)、在日していた外国人が日本国外に脱出したり、来日を止めたりする人も相次ぎました。

このように日本から見れば過剰に思える外国の反応も、風評被害の一つと云えるでしょう。






風評被害を防ぐためには

風評被害を防止するためには、例えば原子力事故のような場合は、重大な事態が起きてからでは間に合わないため、電力会社や行政は、情報を出来るだけ早く人々に伝えようとする姿勢が大切です。

発表が遅れたり、歯切れが悪かったりすると「何か都合の悪い事を隠しているのではないか?」という疑いが生じてしまいがちになります。


放射性物質が基準値を超えた野菜だけを発表するのではなく、他の野菜もきちんと測定して「これは安全である」等と丁寧に説明することが必要なのです。

風評被害.jpg

マスコミ「必要なもの」だけを伝えるのではなく、「心配ないもの」についてもきちんと伝えるべきなのです。




災害時に発生するパニック

災害心理学で「パニック」とは「災害や事故など難を逃れようとして、人々が限られた避難口に我勝ちに殺到すること」を指します。

混乱のために脱出できる人がかえって少なくなり、被害が大きくなってしまうのですが、実際に起きた災害や事故を調べて見るとパニックが起きたという例は極めて稀だそうです。


明石市花火大会歩道橋事故.jpg


近年におけるパニック災害事故として、明石市花火大会歩道橋事故が上げられます。





2001年7月21日に兵庫県明石市の花火大会の会場近くにあった、JR浅香駅前の歩道橋で、群衆の将棋他美味し事故が起きました。

予想を超える人々が一ヵ所に集中し、身動きが出来ない状態の中でパニックに陥るという群集心理が引き起こした大惨事でした。


明石市花火大会歩道橋事故2.jpg


夏休みに入って最初の週末とあって、花火大会には見物客が約13万人も詰め掛け、「押すな」「戻れ」と云った怒号の飛び交う中、子供や高齢者が次々と倒れ、11人もの死亡者と247人の什器依正者を出してしまったのです。



パニック発生の条件

パニックが起きるのは、次の4つの条件がほぼ同時に満たされた時で、4つのうちの一つでも欠けると、パニックは起きにくくなると考えられています。

① 差し迫った危険が存在するという認識が人々の間にある時(単に思い込むだけでも)

② 脱出の可能性が有る時(脱出の可能性が全くない時にはパニックは起きません。誰も脱出できないのであれば、先を争ってみても仕方がないからなのです。)

③ 脱出口に制約があり、全員が避難できそうにない時。

④ 正常なコミュニケーションが欠けている時。


パニックを防止するには①を知ったうえで、②~4の条件のいずれかを防ぐようにすればよいのですが、その為には①の「差し迫った危険の存在」を隠すのではなく、②の「避難口や避難場所がよく分かる様に」表示などを整備し、周知を図るなどして、③の「脱出の可能性を大きくする」努力をすべきなのです。

パニックを恐れるあまり陥りやすい間違いは、パニック発せうぃの4条件の内①の「差し迫った危険を知る」だけでパニックが起きると心配し、せっかくの危険個所を調査してもその結果を公表することをためらったり、避難勧告を躊躇したりすることです。


多くの人々が集まる祭りやイベントでは、将棋倒し等を避けるためには、「後ろで流れを止める」事が望ましく、これが雑踏警備の基本とされています。




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより




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