SSブログ

誘発地震と火山噴火に関する考え方とは? [火山噴火]

スポンサーリンク

薄毛は飲み薬で治る時代!悩まないで挑戦してみて下さい

大地震の発生の影響により、震源地から離れた場所でも地震活動が高まることが有る。



大地震の後には余震が多数発生する事が分かっていますが、この余震は地震を起こした断層面の「ずれ動きが残った場所」が後から壊れたり、ずれ動きにより新たな歪みが溜まった場所で歪みを開放する動きによるものです。

最大余震の規模は、本震より1程度小さいものが多いのですが、余震の震源が近い場合にはたとえ本震より規模が小さくても、大きな被害が起きる恐れが有ります。


余震が多発する間は、複数の地震の観測データをご判定する恐れが高く、緊急地震速報の震源決定制度が低下して誤報や見逃しが起きやすくなることにも注意が必要なのです。

大地震の発生の影響によって、震源域から離れた場所でも地震活動が高まることが有ります。


2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の翌日(3月12日)には、長野県栄村でM6.7の地震が発生死者3人、住宅全半壊334棟を含む大きな被害が出ました。


地震と火山活動.jpg


3月15日には富士山の直下を震源とするM6.4の地震が発生、富士宮市で震度6強の強い揺れを観測しています。


さらに3月23日~4月12日にかけて福島県浜通りでM6.0~M7.0の地震が相次いで発生しましたが、これらの内陸地震は、東北太平洋沖地震により陸のプレートが大きく引き延ばされた結果、地殻の応力状態が大きく変化して引き起こされた「誘発地震」であり、これも広義の余震と考える事もが出来ます。

大地震の発生から数年を経て起きる誘発地震もありますが、こうした内陸地震は大地震の影響が数年かけて内陸に広がり、地殻内に生じたバランスの崩れを解消するために起きるのではと考える事も出来ます。


大地震の発生はしばしば火山活動にも影響を与えており、東北太平洋沖地震の発生直後に東北から関東にある13の火山の周辺で地震活動が一時期活発化しました、これも、地震により地殻内部の応力変化が生じた為で有ると見られています。







プレート境界地震に伴うアウターライズ地震とは

海溝外縁隆起帯(海溝軸より海寄りの海洋プレートが地形的に隆起した領域)で生じる地震を「アウターライズ地震」と呼びます。

海洋プレートが陸側プレートの沈み込む海溝の手前のアウターライズ付近では、プレートを下向きに折り曲げる力が働くため、プレートの浅い部分で伸張(引っ張り)応力が、深い分では圧縮応力が作用してプレート内に断層破裂が起こる事で大地震が発生すると云うものです。


アウターライズ地震.jpg


アウターライズ地震は陸地から遠く離れた場所で発生するため、陸地での揺れは比較的小さいものですが、震源が浅いために大きな海底隆起を生じ、地震の規模以上に大きな津波を起こしやすいのです。

アウターライズ地震は、プレート境界型地震の影響を受け引き起こされることが多くみられ、将来、より規模の大きなアウターライズ地震の発生が懸念されています。



大規模災害発生が想定される地震の被害想定

今後30年以内の発生確率が高く、被害が広範囲にわたるとともに、日本全体への社会的影響が大きい南海トラフ地震(東海・東南海・南海地震)と、首都直下地震については、国の中央防災会議によって、被害想定が行われています。

これを受けて自治体では、詳細な地盤データや海岸地形データを用いて震度分布や津波の浸水域を評価すると共に、町丁目ごとの人口や建物データと合わせて、死者数や建物倒壊棟数などの詳細な被害想定が進められているのです。







南海トラフ地震とは

駿河湾から足摺岬の沖合に広がる南海トラフでは、過去に100~150年周期でマグニチュード8.0~8.7規模の東海・東南海・南海地震が繰り返し起きています。

南海トラフ地震の発生パターンは毎回大きく異なり、東海・東南海・南海地震が同時に発生した「三連動」の場合も有れば、数年の時間差で順々に発生した場合も有りました。


1707年放映自身は三連続地震と考えられていますし、1854年の安政地震では東海地震と東南海地震が先行、それから30時間遅れて南海地震が起きています。

昭和の地震では1944年に東南海地震が発生、2年後に南海地震が起きましたが、以後70年を経過した現在、東海地震がまだ起きていないのです。


南海トラフ地震.jpg


政府の地震調査委員会は2013年5月に、南海トラフで起きる大地震の長期予測について規模や連動性が多様な事から、東海・東南海・南海の三地震を個別に評価する従来の手法を見直し、南海トラフ全体での地震発生を一元的に推計する方針を決め、南海トラフのどこかでマグニチュード8以上(M8~9)の地震が30年以内に起きる確率を算定する事にしたのです。

2018年1月1日時点ではこの確率は70~80%と推定、また国の中央防災会議が被害想定を公表したM9.1と云う最大級の巨大地震については発生周期が不明のため確立の計算は困難と判断し、M8級と比べて発生頻度は非常に低いとの評価に留めています。


海上保安庁では、2006年頃より南海トラフの海底15ヵ所で海底地殻変動の観測を続けており、国土地理院による陸上変動観測データとの統合解析により、南海トラフ地震想定震源域の周辺での歪みの蓄積分布(海のプレートに固着して引きずり込まれる陸のプレートの動き)が詳細にわかってきました。

其れによりますと、四国沖や遠州灘沖では歪みの蓄積割合が大きいことなど、プレートの固着状態の空間変動が大きく、これが南海トラフ地震の発生間隔や、連動性など地震の起き方に関係している可能性が高いのです。


これまで観測期間はまだ10年と短いですが、今後データが蓄積することで、次の南海トラフ地震の規模や起き方が絞り込まれると期待されています。

さらに、リアルタイムでの観測が可能になれば、大地震の発生に向けたプレートの固着状態の変化を検知するなど、大地震発生予測に向け大きな前進が期待されています。



参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより




スポンサーリンク



スポンサーリンク
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。