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風水害の季節を迎える時期に、対策は出来ていますか [風水害]

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地球温暖化と気象変動が招く地球規模の風水害に、日本列島も襲われている



日本は北半球にありアジア大陸の東の端に位置し、南北に伸びた細長い国土を有しているのをご存知ですよね、そのため日本には世界で珍しいと言われる四季があり、春には温暖な気候を、夏には湿気と暑さに耐え、そして秋には自然の実りを得られる秋が、そして雪が降り自然も眠り付く冬を迎えるという一年の流れの中で私たちは生活をしています。

また、太平洋側と日本海側を高い山で分断するかのようになっているために、冬はユーラシア大陸から寒冷な空気が北西方向から日本列島に吹き込み、乾燥と寒さを持たらしますが、日本海側の地方では大陸との間に日本海があるために、乾燥・寒冷にはならず、日本海の水蒸気が雲となって日本海側に雨や雪をもたらします。


梅雨前線.jpg


夏は太平洋高気圧に覆われ、海からの湿った暖かい空気が日本列島に吹き込むのですが、このように夏と冬とでは季節風のもたらす効果が逆であるため、その入れ替えの時期が梅雨と秋雨になるわけですが、梅雨前線と秋雨前線はほぼ毎年一定の期間日本付近に留まって、まとまった雨を降らすことになるのです。


秋雨前線.jpg


日本は北東から南西に細長く横たわっている4つの主要な島々により形成され、これらの島々には高さ2000mから3000mに及ぶ脊梁山脈が縦走しており、このため、河川は一般に急こう配で流路延長が短く、流域の面積も小さいという地形的特性が有ります。






降水雨量の呼び方が変わった

年間降水雨量について、多雨の年と少雨の年が大きくなってきていますが近年では集中豪雨が増加傾向にあり、特に1時間降水量50mm以上及び80mm以上の短時間豪雨の発生回数の10年平均を比較すると、1976~1985年はそれぞれ173.8回及び10.7回だったものが、2006年~20015年は230.2回及び18.0回とともに増加してることが分かったのです。

気象庁では2012年より、記録的な大雨が発生した場合において、気象情報の中で「これまでに経験した事の無いような大雨や「〇〇豪雨に匹敵」等の文言を用いて非常に危機感を抱いている状況を明確に伝えているのです。


堤防決壊.jpg


最近では、急速な都市化の進展と河川流域の開発という社会的要因によって国土の10%の洪水氾濫区域(洪水時の河川水位より地盤の低い区域」に、総人口の50%の人達が居住し、全資産の約75%が集中するなど、洪水や高潮によって大きな被害を受けやすい状態になっています。

日本の年の大部分は沖積平野に位置し、洪水時の河川水位より低い部分も少なくなく、堤防に守られている場所でも、洪水時には河川が地盤高より高い所を流れているので、堤防が決壊してしまうと、勢いよく水があふれ出て住宅を損壊、流失させ、長時間にわたって広範囲に水没させることになってしまうのです。


これらを踏まえて、治水事業の計画的かつ着実な進歩に伴い、水害による浸水面積は減少してきていますが、被害額については洪水氾濫区域の市街化と資産集積の進展によって、依然として減っておらず、特に都市域では、氾濫区域の土地利用の高度化によって被害ポテンシャルが増大し、交通やライフラインなどの都市機能の麻痺や地下空間の浸水被害など、都市型水害としての課題が顕在化しているのです。






地球温暖化と気象変動

オゾン層破壊や北極海や南極の氷が溶けだしたり、永久凍土が溶けだしメタンガスが放出されているなど、地球温暖化が騒がれていますが、その主要な要因として、人間活動にあった可能性が極めて高いと考えられています。

二酸化炭素(CO₂)に代表される温室効果ガスは、太陽から降り注ぐ熱を宇宙空間に逃がさないようにする必要な物質でもありますが、多すぎると気候変動を招き、気象現象にも影響すると考えられているのです。


二酸化炭素の累積排出量と世界の地上平均気温の上昇量は、ほぼ比例関係にあり、また海洋中層(700m~2000M)への熱の取り込みが続いている可能性が高く、今世紀末には世界の平均気温が0.3℃~4.8℃(有効な対策を取らない場合は2.6℃~4.8℃)上昇し、海面水位は26cm~82cm上昇すると予測されています。

気候変動に伴い、極端な高温や熱波、大雨の頻度は引き続き増加する可能性は非常に高いのです。





エルニーニョ現象とラニーニャ現象

地球温暖化との関係性については明らかにされていませんが、世界中で異常気象による気象災害が発生している事はご存知でしょうか?その異常現象の原因の一つに「エルニーニョ現象」や「ラニーニャ現象」があり、どちらも太平洋東部赤道域における海水温の変化が挙げられます。


エルニーニョ現象.jpg


海水温度が高くなるものが「エルニーニョ現象」低くなるもの「ラニーニャ現象」と呼び、海水温度の変化によって大気の流れが変わり、日本付近の気圧配置に影響を及ぼすと考えられているのです。

一般にエルニーニョ現象発生時に東日本、西日本で暖冬が西日本と南西諸島に冷夏の傾向がみられます。


エルニーニョとラニーニャ現象.jpg


2016年の世界と日本の平均気温が統計開始以来最も高い値となりましたが、気象庁も「要因の一つとしてエルニーニョ現象の影響が考えられる」と示しています。

他の気象要素が絡むため、単純に「エルニーニョ現象」だけで暖冬、冷夏を判断する事は出来ませんが、統計的に優位な傾向は明らかなのです。



ゲリラ豪雨について

近年の都市型異常気象災害の一つとして通称・ゲリラ豪雨と呼ばれる現象が有ります。

ゲリラ豪雨は、局地的で突発的な予測が難しい豪雨の事をいう訳ですが、地球温暖化や大都市のヒートアイランド化などが原因となって起こると言われています。


夏場、大都市では人間の生活や活動のためにエアコン、自動車のエンジン、ビルのコンクリートやアスファルト舗装が取り込んだ太陽からの照り返しや輻射熱などで、周りの地域よりも3~4℃気温が高くなり、その為、強い上昇気流が生じ、積乱雲を発達させやすくすると言われています。

自然に起こる集中豪雨は積乱雲の発生から発達、移動までを観測・予測できるため早めに警戒を促す事が出来ますが、その場で発生、発達する積乱雲は発生から降雨までの時間が短いため、対応が遅れがちになり被害が発生しやすいのです。


急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨であり、「局地的大雨」と呼ばれています。


*注) ゲリラ豪雨は正式な希少用語ではなく、明確な一律の定義もなくその発生のメカニズムもまだ解明されていません。




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより




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