SSブログ

日本列島で土砂災害の多い原因は? [土砂災害]

スポンサーリンク

薄毛は飲み薬で治る時代!悩まないで挑戦してみて下さい

地震と多雨国の日本列島は、土砂災害が常時発生するリスクを背負っている




私たちが住んでいる日本列島は国土の約7割が産地で、しかも地質はぜい弱なうえ、多くの断層・構造線が走っており、その中には活断層も有るのです。

これから迎える季節には、梅雨前線や台風などの豪雨も有るなど、毎年平均降水量は世界平均の973mmに比べて日本は2倍の1874mm(2019年度平均)と世界で4番目の多雨国なのです。


年降水量.jpg



気象庁の統計によりますと、2019年の年降水量は沖縄で27%、奄美で23%、関東甲信で18%、九州南部(本土)で14%、東保保区の太平洋側と東海で10%、それぞれ平均より多かったのです。

東京・三宅島は平均より40%多い4124ミリ、千葉県館山市は41%多い2528ミリで、過去最高記録をこうしています。


活火山は111を数え、世界2位位であり、マグニチュード8.0以上の大地震も世界の約2割が日本で発生しているのです。


地震発生件数.jpg


このような自然環境に加え、多くの人口を擁する日本は、土砂災害が常時発生するリスクと宿命を背負っており、土砂災害対策は日本の防災対策上きわめて重要な位置を占めているのです。


土砂災害は、水害のように上流からの水かさが増して徐々に水位が上がるのとは異なり、危険を知らせる兆候もなく突然起こります。

洪水のように堤防が決壊して其処から広がっていくのとは違い、あちこちで土砂が崩れると云う「点」で発生し、そのほとんどが今まで土砂災害の起きていない所で発生しているのです。


近年は毎年平均して1000件を超える箇所で土砂災害が発生していて、そして、自然災害による死者行方不明者のうち土砂災害によるものが半数以上を占めています。







各地で発生した土砂災害

土砂災害の中でもがけ崩れ災害が最も多く、台風が10個も日本に上陸した2004年(平成16年)には新潟県中越地震(10月23日17時56分発生)の発生も有って、土砂災害発生件数は2537件を数えました。


土砂災害発生件数.jpg


2008年は岩手・宮城内陸地震、2009年は山口県、2010年は鹿児島県や広島県、2011年は東日本大震災や台風12号による奈良県・和歌山県の深層崩壊、2012年は九州北部、2013年は東京都大島町で死者・行方不明者39人、2014年は広島市で死者77人(災害関連死含む)、2016年は熊本地震で死者15人、2017年は九州北部豪雨災害で死者20人を出すなど、各地で大きな被害を出しているのです。

2018年には「平成30年7月豪雨(西日本豪雨災害)」北海道胆振東部地震などの発生によって死者161人、土砂災害発生件数は3459件で集計を開始した昭和57年以降最多件数を記録し、集計開始以降における平均発生件数(1015件)の約3.4倍に、過去最高の発生件数となりました。


土砂崩壊.jpg


胆振東部地震では震度7を観測した厚真町においては、大規模な山腹崩壊が多数発生しています。



土砂災害の特徴とは

典型的な土砂災害として、土石流、地滑り、がけ崩れなどがあります。

土石流は、土砂が通常水で運搬される量よりも以上に多く流出し、土砂と水が一体となった連続体の流れです。


岩塊、大礫、流木などを伴うものが多く、巨礫が先頭位に集中し回転するように盛り上がりながら流下してきます。


崖崩れと土石流の違い.jpg


崖崩れと地滑りは斜面崩壊という面では共通していますが、上記のように違いがります。







土砂災害の前兆現象

1)土石流の前兆現象の例

◎ 普段聞きなれない大きな音や異様な音が聞こえる(山鳴り、石のぶつかる音等)。

◎ 何とも言えない、土や木の葉が腐ったような異様なにおいがする。

◎ 急に川の流れが濁り、流木が混ざってくる。

◎ 雨が降り続いているのに川の水位が下がる。

◎ 火花が見える。土煙。山が動く。樹木がざわざわ動く。


2)がけ崩れの前兆現象の例

◎ 斜面に割れ目が見える。

◎ 斜面から水が湧き出るようになる。

◎ 湧き出ていた水が濁りだす。

◎ 斜面から小石がバラバラ落ちてくる。

◎ 斜面にある樹木の根が切れるなどの音がする。


3)地滑りの前兆現象の例

◎ 斜面に割れ目が見える。

◎ 斜面から水が湧き出るようになる。

◎ 沢や井戸の水が濁る。

◎ 家屋などの構造物に亀裂が入ったり、樹木や電柱などが傾く。

◎ 土煙。山が動く。樹木がざわざわ動く。


等がありますが一概にすべてが当てはまる訳ではなく、地域の言い伝えなども参考にして異変を感じたら早目に避難しましょう。


DMM英会話|世界とつながるオンライン英会話




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより




スポンサーリンク



スポンサーリンク
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。