地下街は安全か?安全神話の真実とは! [建築物]
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地震に強いと言われる地下街、その根拠は正しいものなのか?水害に弱いと云われる地下街その対策は克服できるのか?を考える
昨今地下街などの地下空間、地下鉄は安全であると言われています。
今回はなぜそのような事が言われているのか、現実にはどのようなものなのか、天井などにある天井設備の落下等はないのかなどを考えてみたいと思います。
まず安全神話が唱えられた原因の一つである阪神・淡路大震災以降から地下街は安全と云われていますが、その根拠は正しいものなのかについて知らない人が多いのではないでしょうか。
海外映画の猿の惑星などや国内映画でも、地震に対しての地下街は安全だと思えるような映像表現されていますが果たして本当なのでしょうか?実際には建築基準でも地下に対しての構造物(躯体)に関する規制は有りますが、天井設備に対する規定は緩いようで、釣り天井には規制が曖昧になっているようです。
そんな中で、特に地下土壌構造に関心を向けると、はたして関西地区と関東地区での地下土壌構造は同じなのでしょうか。
実は全く同じではなく、それぞれその地域の特性(火山灰などの堆積、隆起)、最近では埋め立ても特性と云えるようです。
地震は軟弱な地盤で有ればあるほど振幅幅(揺れ)が大きくなると言われていますが皆さんはご存知ですよね、つまり地表での揺れの大きさは地表付近の地盤の状況によって変わると言う事なのです。
一般的に、地表付近の地盤が軟弱な場所の場合は固い地盤の場所に比べて大きな揺れになると言う事で、また、地下の深い部分の地盤の構造によって地震の振幅が大きくなることや、屈折や反射などによって地震波が重なり合う事でさらに振幅が大きくなることもあるのです。
首都東京の地下はどのようなになっているのかご存知ですか?殆どの方は知りませんし、筆者だってつい最近まで知りませんでした。
東京の地下には地下鉄が所狭しと走り、地下街によってビルとビルが繋がっていてどこに行くにも便利な街構造を形成しているのですが、その下がどのような構造をしているのかなんて考えたことは有りませんでした。
調べていくと東京を中心とした首都圏は世界に稀を見るほどの特別危険地帯・・と云えるほどの三重構造(フィリピン海プレートと太平洋プレート、北米プレート)の真上にあると云う事で、この危険と云える場所に日本の要である首都があり約850万人と云う人が集まっているのですから怖いですよね。
この三重構造を土台とした上に富士山からの火山噴出部である関東ローム層を中心とした軟らかくてよく揺れる沖積層が分厚く覆っていることが分かりました。
この軟らかくて地震をよく伝える土壌の中に地下鉄が走り地下街があり、そして地表には高層ビルなどの構造物が立っているわけです。
実態があまり見えないのに構造は分かっている、つまり地震はものすごく起きやすいと云う中で人口密集が起きているわけですからこれって超危険と云えますよね。
ただ、ここまで述べている中で分かると思いますが固い岩盤から地表に向かっていくほど地震の振幅が大きくなること、なるほど、と言う事は地下街などは地表に比べて振幅が小さい・・・だから安心だということのようなのです。
それは地表の震度が7クラスだったら4~5程度と云うだけの問題であって、構造躯体は安全かも知れませんが中の構造物つまり内壁や天井などの落下、倒壊・損壊等は地上と変わらないと言う事で安全であると云う意味は違うものと云えるでしょう。
被害日本震災で見た天井落下物による被害
地下街でも天井崩落はあり得ると言えるでしょう、最近の建築物では東日本大震災後から天井崩落を防ぐための建築技術を高めてきていますが、それ以前の構築物では対策はされていないのが現実です。
そんなかで地下は安全だ・・とは言えないのではないでしょうか、地下の構造物は地盤と同じように揺れるため建物が揺れる地上程被害は生じないとされていますが天井版や壁、柱の仕上げ材の落下など非構造部分の被害も見られ、また地下湧水の吐出量が増えたりするなどの報告もされているようです。
私が言いたいのは前述でも述べているように、地下にはそれぞれの固い岩盤や軟らかい地盤などがあり同じ地下街でも連結されていた場合伝わる地震の振幅が違う、つまり揺れのズレが起こると言う事です。
この揺れのズレが歪みを起こしやがて大きな被害を起こしかねないと言う事、そして建築構造技術の発展により安全になったと言われていますが実際に経験をしているわけではなく、あくまで阪神・淡路大震災、そして東日本大震災の経験をもとに技術向上しているだけ机上のデータや実験上のデータなのです。
首都圏直下型ではある程度の大きな被害を受けるという前提で揺れを抑える構造物が建築されていますが、それでも古い建物が数多くあるのですが一般市民ではどの建物が古い構造物で有るのかなどは分かりませんよね。
其れでも地下は安全だとはいいがたいものがあるのではないでしょうか、「地下施設は安全だ」と云う思い込みは却って危険であると言えるのではないでしょうか。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
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地震に強いと言われる地下街、その根拠は正しいものなのか?水害に弱いと云われる地下街その対策は克服できるのか?を考える
昨今地下街などの地下空間、地下鉄は安全であると言われています。
今回はなぜそのような事が言われているのか、現実にはどのようなものなのか、天井などにある天井設備の落下等はないのかなどを考えてみたいと思います。
まず安全神話が唱えられた原因の一つである阪神・淡路大震災以降から地下街は安全と云われていますが、その根拠は正しいものなのかについて知らない人が多いのではないでしょうか。
海外映画の猿の惑星などや国内映画でも、地震に対しての地下街は安全だと思えるような映像表現されていますが果たして本当なのでしょうか?実際には建築基準でも地下に対しての構造物(躯体)に関する規制は有りますが、天井設備に対する規定は緩いようで、釣り天井には規制が曖昧になっているようです。
そんな中で、特に地下土壌構造に関心を向けると、はたして関西地区と関東地区での地下土壌構造は同じなのでしょうか。
実は全く同じではなく、それぞれその地域の特性(火山灰などの堆積、隆起)、最近では埋め立ても特性と云えるようです。
地震は軟弱な地盤で有ればあるほど振幅幅(揺れ)が大きくなると言われていますが皆さんはご存知ですよね、つまり地表での揺れの大きさは地表付近の地盤の状況によって変わると言う事なのです。
一般的に、地表付近の地盤が軟弱な場所の場合は固い地盤の場所に比べて大きな揺れになると言う事で、また、地下の深い部分の地盤の構造によって地震の振幅が大きくなることや、屈折や反射などによって地震波が重なり合う事でさらに振幅が大きくなることもあるのです。
首都東京の地下はどのようなになっているのかご存知ですか?殆どの方は知りませんし、筆者だってつい最近まで知りませんでした。
東京の地下には地下鉄が所狭しと走り、地下街によってビルとビルが繋がっていてどこに行くにも便利な街構造を形成しているのですが、その下がどのような構造をしているのかなんて考えたことは有りませんでした。
調べていくと東京を中心とした首都圏は世界に稀を見るほどの特別危険地帯・・と云えるほどの三重構造(フィリピン海プレートと太平洋プレート、北米プレート)の真上にあると云う事で、この危険と云える場所に日本の要である首都があり約850万人と云う人が集まっているのですから怖いですよね。
この三重構造を土台とした上に富士山からの火山噴出部である関東ローム層を中心とした軟らかくてよく揺れる沖積層が分厚く覆っていることが分かりました。
この軟らかくて地震をよく伝える土壌の中に地下鉄が走り地下街があり、そして地表には高層ビルなどの構造物が立っているわけです。
実態があまり見えないのに構造は分かっている、つまり地震はものすごく起きやすいと云う中で人口密集が起きているわけですからこれって超危険と云えますよね。
ただ、ここまで述べている中で分かると思いますが固い岩盤から地表に向かっていくほど地震の振幅が大きくなること、なるほど、と言う事は地下街などは地表に比べて振幅が小さい・・・だから安心だということのようなのです。
それは地表の震度が7クラスだったら4~5程度と云うだけの問題であって、構造躯体は安全かも知れませんが中の構造物つまり内壁や天井などの落下、倒壊・損壊等は地上と変わらないと言う事で安全であると云う意味は違うものと云えるでしょう。
被害日本震災で見た天井落下物による被害
地下街でも天井崩落はあり得ると言えるでしょう、最近の建築物では東日本大震災後から天井崩落を防ぐための建築技術を高めてきていますが、それ以前の構築物では対策はされていないのが現実です。
そんなかで地下は安全だ・・とは言えないのではないでしょうか、地下の構造物は地盤と同じように揺れるため建物が揺れる地上程被害は生じないとされていますが天井版や壁、柱の仕上げ材の落下など非構造部分の被害も見られ、また地下湧水の吐出量が増えたりするなどの報告もされているようです。
私が言いたいのは前述でも述べているように、地下にはそれぞれの固い岩盤や軟らかい地盤などがあり同じ地下街でも連結されていた場合伝わる地震の振幅が違う、つまり揺れのズレが起こると言う事です。
この揺れのズレが歪みを起こしやがて大きな被害を起こしかねないと言う事、そして建築構造技術の発展により安全になったと言われていますが実際に経験をしているわけではなく、あくまで阪神・淡路大震災、そして東日本大震災の経験をもとに技術向上しているだけ机上のデータや実験上のデータなのです。
首都圏直下型ではある程度の大きな被害を受けるという前提で揺れを抑える構造物が建築されていますが、それでも古い建物が数多くあるのですが一般市民ではどの建物が古い構造物で有るのかなどは分かりませんよね。
其れでも地下は安全だとはいいがたいものがあるのではないでしょうか、「地下施設は安全だ」と云う思い込みは却って危険であると言えるのではないでしょうか。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
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