初めまして、今日から防災ブログをはじめます [冬山]
身近な危険を知りましょう。
筆者は団地型大型マンション(4棟建・総戸数681戸)の防災管理室や、486床のベッド数を誇る二次医療施設(病院)、24階建ての企業ビル(社員及びスタッフ数含み1200名)の防災センターに勤務していた経験をもとに、防災士(日本防災士機構認定)としての知識や経験から、身近な防災について述べていきたいと思っています。
災害には天災(大型台風や地震)、自然災害(突然起こる土砂崩れや雪崩)、人災(我々の人為的不可抗力で起きてしまった災害、原発事故や沖縄首里城火災など)が有ります。
これらは規模が大きいのでまた改めて個別に様々な観点からご紹介していく予定でいます。
今日の問題提起は冬山です。
最近もありましたよね、外国人グループが北海道の大雪山系旭岳に入山したアメリカ国籍で30歳代とみられる男性が行方不明になった事件です。
自然の雪山を滑るバックカントリー(BC)スキーやスノーボードですが、ここ数年続いて北海道を含め各スキー場などではスキー中の雪崩遭難が相次いでいるのです。
特に北海道のBCは「JAPOW(ジャパウ)」と呼ばれており、水分の少ない上質なパウダースノーが楽しめるのだそうです。
外国人には人気が高く観光客としては有りがたいのですが、BCに入られる事によって雪崩や滑落の危険が有るのです。
実際に、1月30日に占冠村中トマムの山中でBCをしていたフランス人8人の内38歳の男性が雪崩に巻き込まれ、翌朝に北海道警山岳救助隊によって心肺停止状態の男性が発見されましたが、その後死亡が確認されています。
スキー関係者の話によりますとコース外というだけでなく、安全なスキー場管理区域外の外へ柵を超えて出て行ったそうです。
同様の事故が2月1日中頓別町のスキー場でも発生していますが、この2件の事故を調査した日本氷雪学会北海道支部の雪氷災害調査チームは、積雪中の弱い層が壊れて広範囲で一斉に雪が崩れる表層雪崩が起きたと発表しています。
BCスキーでは雪山登山の知識や備えが必要ですが、スキー場の管理区域外のため明確な決まりは有りません。
最近スキー場から気軽に雪山へ出て道に迷う人などの遭難が相次いでいますが、実は冬山の救助活動には二次災害が付きまといます、つまり救助隊員も事故にあう恐れが付きまとっている!その事を知らない人が多いのです。
救助隊だって自然の力にはかないません、其れでも危険と背合わせにして救助活動をしているのです。
これは冬山ばかりではなく夏山でも、落雷や落石大雨などで発生する濁流や土砂石流、土砂崩れなど山では絶えず二次災害がいつ起きても不思議ではないのです。
対策として
冬山に入るにはある程度の知識や経験が必要です、しかし、管理されているスキー場内では安全が確認されている為、誰でもスキーを滑る楽しさを味わえます。
しかし、BCスキーやスノーボードになりますと話は別になります、ある程度の経験と知識、そして装備が必要になります。
装備品としてビーコン(電波送受信機)が必携ですが、BCに入る方はこのビーコンを持って入る人が少ないのです。
BCは一般的に手付かずの自然が残っていますが、雪のない時に安全性を考えて整備されたスキー場と違い農林業などレジャー以外の目的で整備されている為、安全性は保障できません。
また、雪の下がどのようになっているのか分かりませんよね、整備されていない場所を滑る訳ですから見えない起伏・岩・木の根など、板が外れるなどのわずかなミスでコントロールが出来なくなって死に直結する可能性もあります。
因みに、BCでの遭難の場合、捜索・救出費用はほぼ全額が自己負担(救急車は無料で救助ヘリも無料(一部の地方行政は有料))になっているそうで、かなり高額になるそうです。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
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筆者は団地型大型マンション(4棟建・総戸数681戸)の防災管理室や、486床のベッド数を誇る二次医療施設(病院)、24階建ての企業ビル(社員及びスタッフ数含み1200名)の防災センターに勤務していた経験をもとに、防災士(日本防災士機構認定)としての知識や経験から、身近な防災について述べていきたいと思っています。
災害には天災(大型台風や地震)、自然災害(突然起こる土砂崩れや雪崩)、人災(我々の人為的不可抗力で起きてしまった災害、原発事故や沖縄首里城火災など)が有ります。
これらは規模が大きいのでまた改めて個別に様々な観点からご紹介していく予定でいます。
今日の問題提起は冬山です。
最近もありましたよね、外国人グループが北海道の大雪山系旭岳に入山したアメリカ国籍で30歳代とみられる男性が行方不明になった事件です。
自然の雪山を滑るバックカントリー(BC)スキーやスノーボードですが、ここ数年続いて北海道を含め各スキー場などではスキー中の雪崩遭難が相次いでいるのです。
特に北海道のBCは「JAPOW(ジャパウ)」と呼ばれており、水分の少ない上質なパウダースノーが楽しめるのだそうです。
外国人には人気が高く観光客としては有りがたいのですが、BCに入られる事によって雪崩や滑落の危険が有るのです。
実際に、1月30日に占冠村中トマムの山中でBCをしていたフランス人8人の内38歳の男性が雪崩に巻き込まれ、翌朝に北海道警山岳救助隊によって心肺停止状態の男性が発見されましたが、その後死亡が確認されています。
スキー関係者の話によりますとコース外というだけでなく、安全なスキー場管理区域外の外へ柵を超えて出て行ったそうです。
同様の事故が2月1日中頓別町のスキー場でも発生していますが、この2件の事故を調査した日本氷雪学会北海道支部の雪氷災害調査チームは、積雪中の弱い層が壊れて広範囲で一斉に雪が崩れる表層雪崩が起きたと発表しています。
BCスキーでは雪山登山の知識や備えが必要ですが、スキー場の管理区域外のため明確な決まりは有りません。
最近スキー場から気軽に雪山へ出て道に迷う人などの遭難が相次いでいますが、実は冬山の救助活動には二次災害が付きまといます、つまり救助隊員も事故にあう恐れが付きまとっている!その事を知らない人が多いのです。
救助隊だって自然の力にはかないません、其れでも危険と背合わせにして救助活動をしているのです。
これは冬山ばかりではなく夏山でも、落雷や落石大雨などで発生する濁流や土砂石流、土砂崩れなど山では絶えず二次災害がいつ起きても不思議ではないのです。
対策として
冬山に入るにはある程度の知識や経験が必要です、しかし、管理されているスキー場内では安全が確認されている為、誰でもスキーを滑る楽しさを味わえます。
しかし、BCスキーやスノーボードになりますと話は別になります、ある程度の経験と知識、そして装備が必要になります。
装備品としてビーコン(電波送受信機)が必携ですが、BCに入る方はこのビーコンを持って入る人が少ないのです。
BCは一般的に手付かずの自然が残っていますが、雪のない時に安全性を考えて整備されたスキー場と違い農林業などレジャー以外の目的で整備されている為、安全性は保障できません。
また、雪の下がどのようになっているのか分かりませんよね、整備されていない場所を滑る訳ですから見えない起伏・岩・木の根など、板が外れるなどのわずかなミスでコントロールが出来なくなって死に直結する可能性もあります。
因みに、BCでの遭難の場合、捜索・救出費用はほぼ全額が自己負担(救急車は無料で救助ヘリも無料(一部の地方行政は有料))になっているそうで、かなり高額になるそうです。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
バックカントリーを楽しむには [冬山]
危険との隣り合わせでもルールや装備品を整えれば安全に楽しめる
筆者は登山愛好家では有りませんし冬山登山やスキーは好きではありません、と言っては身も蓋も有りませんが膝を故障しているため、冷たい環境は古傷が痛んで多くの方に迷惑をかける事を知っています。
自分の体をコントロールしないで冬山に入って身動きが取れなくなってしまう・・では本末転倒ですよね、私は滝行自称愛好者として同じ様な経験をしています。
楽しむ為には自分を知ること、体力で有ったり技術で有ったりですがよく言われる身の程知らずは自然にとっては危険な存在に、其のためにルールを知る事や経験者達と一緒にツァー等に参加して技術を向上させる事が大切ではないでしょうか。
前述したようにBCスキーやスノーボードはとても危険ですが、バックカントリースキーを楽しむ雪山は魅力とともにリスクと背中合わせの世界でもあり、自然の厳しさを理解しないで雪山に入ると言う事は決してしてはいけない事を知るべきです。
経験値を積むこと
各県内にはバックカントリースキーツァーを主催している団体が有ります。
冬山を熟知している方々が主催してると言う事で、機材の扱い方やルール、ビーコンの使い方、レスキューの方法などを学ぶ事が出来るそうです。
自分の命は自分で守る事、これは冬山ばかりではなく、海のスキューバーダイビングでも言われるそうです。
機材の扱い方、パニックにならない方法、レスキュー方法等をある程度知っておけば安全ですよね。
BCはゲレンデと違い周りの景色や自然を眺める事で雪山を満喫させてくれるそうです。
BCスキーで一番楽しくて興奮するのが滑走ですが、圧雪されていない大自然の雪原を一気に滑り降りるのですから最高な気分になれる事でしょう。
タイミングが良ければ、まっさらなフカフカのパウダースノーを滑る事が出来るわけで、サーフィンで波に乗っているような感覚を味わえるそうです。
しかし、このパウダースノーは危険を併せ持っていますので注意は必要です。
前述していますが、表層雪崩を起こしやすいという特徴を持っています。
一般のスキーヤーやスノーボーダーにとって専門知識を習得するのは難しいかも知れませんが、ガイド同行ツァーに参加して、プロのサポートを受けながらBCを楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
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筆者は登山愛好家では有りませんし冬山登山やスキーは好きではありません、と言っては身も蓋も有りませんが膝を故障しているため、冷たい環境は古傷が痛んで多くの方に迷惑をかける事を知っています。
自分の体をコントロールしないで冬山に入って身動きが取れなくなってしまう・・では本末転倒ですよね、私は滝行自称愛好者として同じ様な経験をしています。
楽しむ為には自分を知ること、体力で有ったり技術で有ったりですがよく言われる身の程知らずは自然にとっては危険な存在に、其のためにルールを知る事や経験者達と一緒にツァー等に参加して技術を向上させる事が大切ではないでしょうか。
前述したようにBCスキーやスノーボードはとても危険ですが、バックカントリースキーを楽しむ雪山は魅力とともにリスクと背中合わせの世界でもあり、自然の厳しさを理解しないで雪山に入ると言う事は決してしてはいけない事を知るべきです。
経験値を積むこと
各県内にはバックカントリースキーツァーを主催している団体が有ります。
冬山を熟知している方々が主催してると言う事で、機材の扱い方やルール、ビーコンの使い方、レスキューの方法などを学ぶ事が出来るそうです。
自分の命は自分で守る事、これは冬山ばかりではなく、海のスキューバーダイビングでも言われるそうです。
機材の扱い方、パニックにならない方法、レスキュー方法等をある程度知っておけば安全ですよね。
BCはゲレンデと違い周りの景色や自然を眺める事で雪山を満喫させてくれるそうです。
BCスキーで一番楽しくて興奮するのが滑走ですが、圧雪されていない大自然の雪原を一気に滑り降りるのですから最高な気分になれる事でしょう。
タイミングが良ければ、まっさらなフカフカのパウダースノーを滑る事が出来るわけで、サーフィンで波に乗っているような感覚を味わえるそうです。
しかし、このパウダースノーは危険を併せ持っていますので注意は必要です。
前述していますが、表層雪崩を起こしやすいという特徴を持っています。
一般のスキーヤーやスノーボーダーにとって専門知識を習得するのは難しいかも知れませんが、ガイド同行ツァーに参加して、プロのサポートを受けながらBCを楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
スノーモービルが雪崩を誘発 [冬山]
実際に発生してしまった雪崩誘発事故
今回で三回目の冬山に対するKY(危険予知)を提案してきましたが、今日のは実際にあったアメリカでの事故についてです。
2月17日アメリカコロラド州のスキー場のベイル付近でスノーモービルが誘発したとみられる雪崩が発生し、ライダー2人が死亡したのです。
コロラド雪崩情報センターが16日に発表したところによりますと、雪崩は15日午後・標高3000m付近で起きました。
一緒に走っていた、もう一人のライダーは自力で脱出し当局に連絡をしたと言う事です。
ライダー2人の捜索が始まりましたが、現場付近の気象条件が悪く、チームの安全を優先して同日夜にいったん中断16日になって遺体が収容されました。
現場付近は現在でも雪崩に危険が高まっていると言う事ですが、この3日間で人的被害が出たり樹木が二つに折れたりする規模の雪崩が20件報告されています。
人為的な誘発による雪崩は前触れものなく突然発生し予想することは非常に難しいと言う事で、移動する場合は30度以上の急斜面を避けて安全を確保するよう呼び掛けています。
人為的誘発における雪崩とは
表層雪崩は新設雪崩と呼ばれ古い積雪の上に新たに雪が降り積もった時にこの新雪部分が滑り落ちる現象で、雪崩のほとんどが表層雪崩と言われ、特に真冬の大雪が降った時は警戒が必要だと言われています。
表層雪崩に対して全層雪崩が有りますが、全層雪崩は積雪と地面との間にザラメ上の脆い雪の層が出来たり、雪解け水が流れる事などによって雪の層全体が滑り落ちる現象です。
暖かくなった春先などに発生しやすいのが特徴ですね。
雪崩のスピードは意外と速く、普段私たちが歩く速さは時速5キロメートル程度ですが、雪崩の速さは全層雪崩で時速40~から80キロメートル、表層雪崩では時速100~200キロメートルと言われておりますが新幹線並みと言えますよね。
雪崩は大きな音(衝撃)等によっても起こるそうですが、雪崩には大きく分けて3つの前兆があると言われています。
1)雪崩の前兆を知り雪崩を回避
① 雪面に亀裂がある ② 雪面にシワがある ③ 斜面に雪玉がコロコロ落ちてくる
こんな積雪面を見つけたら注意が必要ですね、特に雪に衝撃を加えるなんてもっての外ですぐにその場から離れましょう。
2)雪崩発生時は横に逃げる
雪はまっすぐ下に流れる性質がありますので横に逃げましょう。
あなたがどんなに早くても雪崩のスピードには勝てませんが、横には崩れていない場所が有るのです。
3)降雪に埋もれたら大声で助けを呼ぶ
大声を出して助けを待ちましょう。その際、口の雪は吐き出して気道を確保することも大切です。
大切なのは準備をすること、ビーコンは必需品ですね、自分で自分を守る事を忘れてはいけないのです。
雪の状況は地元の人たちしか知りません、地元の人たちの意見をよく聞いて楽しむようにしましょう。
遭難した時に助けてくれるのは地元の人たちなのですから、其処を忘れないでくださいね。
遭難することを考えて遊べるかぁ!!なんて思う方は雪山やバックカントリーに入らないほうが良いですね。
最悪になった時を常に考えておいてください、自然はそんなに甘くはないのですから。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
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防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
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今回で三回目の冬山に対するKY(危険予知)を提案してきましたが、今日のは実際にあったアメリカでの事故についてです。
2月17日アメリカコロラド州のスキー場のベイル付近でスノーモービルが誘発したとみられる雪崩が発生し、ライダー2人が死亡したのです。
コロラド雪崩情報センターが16日に発表したところによりますと、雪崩は15日午後・標高3000m付近で起きました。
一緒に走っていた、もう一人のライダーは自力で脱出し当局に連絡をしたと言う事です。
ライダー2人の捜索が始まりましたが、現場付近の気象条件が悪く、チームの安全を優先して同日夜にいったん中断16日になって遺体が収容されました。
現場付近は現在でも雪崩に危険が高まっていると言う事ですが、この3日間で人的被害が出たり樹木が二つに折れたりする規模の雪崩が20件報告されています。
人為的な誘発による雪崩は前触れものなく突然発生し予想することは非常に難しいと言う事で、移動する場合は30度以上の急斜面を避けて安全を確保するよう呼び掛けています。
人為的誘発における雪崩とは
表層雪崩は新設雪崩と呼ばれ古い積雪の上に新たに雪が降り積もった時にこの新雪部分が滑り落ちる現象で、雪崩のほとんどが表層雪崩と言われ、特に真冬の大雪が降った時は警戒が必要だと言われています。
表層雪崩に対して全層雪崩が有りますが、全層雪崩は積雪と地面との間にザラメ上の脆い雪の層が出来たり、雪解け水が流れる事などによって雪の層全体が滑り落ちる現象です。
暖かくなった春先などに発生しやすいのが特徴ですね。
雪崩のスピードは意外と速く、普段私たちが歩く速さは時速5キロメートル程度ですが、雪崩の速さは全層雪崩で時速40~から80キロメートル、表層雪崩では時速100~200キロメートルと言われておりますが新幹線並みと言えますよね。
雪崩は大きな音(衝撃)等によっても起こるそうですが、雪崩には大きく分けて3つの前兆があると言われています。
1)雪崩の前兆を知り雪崩を回避
① 雪面に亀裂がある ② 雪面にシワがある ③ 斜面に雪玉がコロコロ落ちてくる
こんな積雪面を見つけたら注意が必要ですね、特に雪に衝撃を加えるなんてもっての外ですぐにその場から離れましょう。
2)雪崩発生時は横に逃げる
雪はまっすぐ下に流れる性質がありますので横に逃げましょう。
あなたがどんなに早くても雪崩のスピードには勝てませんが、横には崩れていない場所が有るのです。
3)降雪に埋もれたら大声で助けを呼ぶ
大声を出して助けを待ちましょう。その際、口の雪は吐き出して気道を確保することも大切です。
大切なのは準備をすること、ビーコンは必需品ですね、自分で自分を守る事を忘れてはいけないのです。
雪の状況は地元の人たちしか知りません、地元の人たちの意見をよく聞いて楽しむようにしましょう。
遭難した時に助けてくれるのは地元の人たちなのですから、其処を忘れないでくださいね。
遭難することを考えて遊べるかぁ!!なんて思う方は雪山やバックカントリーに入らないほうが良いですね。
最悪になった時を常に考えておいてください、自然はそんなに甘くはないのですから。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
冬山スキーの装備品とは [冬山]
冬山スキー備えあれば安全が確保できる可能性も
BC/バックカントリースキーやスノーボードを楽しむには、まず自己責任でしっかりとした行動をとることが大切です。
自己責任と言っても様々な考え方を持っている方が多いので、ここはまず考え方を改めて自己責任は装備の類いだけ、そして自らアクシデントが起きた場合に速やかに適切な対処が出来る事が出来るという自己満足感でしょうか。
自己責任だからと言っても、遭難・行方不明になれば多くの方が救助に向かい、もしかしたら二次災害に巻き込まれる可能性もあるのです。
ですから自己責任で、これからBCに入りますよという届け出をする、装備や技術は自己責任で揃えて身につけておく、という意味での自己責任です。
遭難・行方不明になっても誰も探しに行かないと云う訳では有りません、自己責任だから仕方がないんじゃないの!それだけでは終わらないのが社会の通念、私たちは決して一人で生きている訳ではなく多くの方の支えの中で生きているので、どのような事がっても救助に行きますし捜索をするのです。
初心者がBCに入るのは自殺行為に等しいと言われています、そのため雪山に入る前には、必ずガイドによる安全講習を受けて最低限の知識と技術を身につけましょう。
またBCでの滑走は、圧雪されたスキー場のゲレンデとは全く異なるため、天候によってその場での状況判断が必要になる事もあるのだとか、斜面によって地形も雪のコンディションも違うためガイドの指示を守って行動することが大切だそうです。
BCに入る準備とは?
BCに入るには其れなりの準備が必要と言う事で、服装や装備、食料など雪山で行動する状況ならではの道具が必要になります。
服装はゲレンデと違い汗をかくことが多いそうで、体を冷やしてしまう事もあるため、行動中でも容易に脱ぎ着やすいものを着用しましょう。
インナーは綿素材は乾きにくいため体を冷やすと言う事でNG、化学繊維・スリーフなどは軽くて保温性が高いのでお勧めだとか、アウターはスキーウェアなど風や雪を防ぐものが適しているそうです。
その他にも、防寒のためのスキー用のグローブや帽子、日差し対策としてのゴーグルやサングラスなども用意しましょう。
三 大 神 器
雪山に入るための三種の神器と言われているのが「ビーコン(電波送受信機)・ゾンデ棒(グローブ)・スコップ」です。
万が一同行者が雪崩に巻き込まれた場合のレスキューに必要なアイテムなのです。
自己責任で安全講習に参加して使い方を学びましょう、そしてこれらの品を用意することも大事なのですが、これらを全て揃えると高額になりますので、レンタルしてくれる所もあるようで、事前に予約などをしておきましょう。
前述しましたが、何の装備もなく準備もしないでBCに入るのは自殺行為に等しいのです。
万が一を考え、軽食や糖分の補給が出来る飴やチョコレートなどの嗜好品も用意しておきましょう。
保温水筒に温かい飲み物を入れて持っていれば、水分補給にもなりますし体を温める事が出来ます。
入念な対策が命を守りますし、BCを楽しむ事が出来ます。
安全を確保されているゲレンデとBCの違いをよく理解して、黙って柵を超える事の無いよう必要な届け出を出したり情報を得てから入るようにして楽しんでください。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
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BC/バックカントリースキーやスノーボードを楽しむには、まず自己責任でしっかりとした行動をとることが大切です。
自己責任と言っても様々な考え方を持っている方が多いので、ここはまず考え方を改めて自己責任は装備の類いだけ、そして自らアクシデントが起きた場合に速やかに適切な対処が出来る事が出来るという自己満足感でしょうか。
自己責任だからと言っても、遭難・行方不明になれば多くの方が救助に向かい、もしかしたら二次災害に巻き込まれる可能性もあるのです。
ですから自己責任で、これからBCに入りますよという届け出をする、装備や技術は自己責任で揃えて身につけておく、という意味での自己責任です。
遭難・行方不明になっても誰も探しに行かないと云う訳では有りません、自己責任だから仕方がないんじゃないの!それだけでは終わらないのが社会の通念、私たちは決して一人で生きている訳ではなく多くの方の支えの中で生きているので、どのような事がっても救助に行きますし捜索をするのです。
初心者がBCに入るのは自殺行為に等しいと言われています、そのため雪山に入る前には、必ずガイドによる安全講習を受けて最低限の知識と技術を身につけましょう。
またBCでの滑走は、圧雪されたスキー場のゲレンデとは全く異なるため、天候によってその場での状況判断が必要になる事もあるのだとか、斜面によって地形も雪のコンディションも違うためガイドの指示を守って行動することが大切だそうです。
BCに入る準備とは?
BCに入るには其れなりの準備が必要と言う事で、服装や装備、食料など雪山で行動する状況ならではの道具が必要になります。
服装はゲレンデと違い汗をかくことが多いそうで、体を冷やしてしまう事もあるため、行動中でも容易に脱ぎ着やすいものを着用しましょう。
インナーは綿素材は乾きにくいため体を冷やすと言う事でNG、化学繊維・スリーフなどは軽くて保温性が高いのでお勧めだとか、アウターはスキーウェアなど風や雪を防ぐものが適しているそうです。
その他にも、防寒のためのスキー用のグローブや帽子、日差し対策としてのゴーグルやサングラスなども用意しましょう。
三 大 神 器
雪山に入るための三種の神器と言われているのが「ビーコン(電波送受信機)・ゾンデ棒(グローブ)・スコップ」です。
万が一同行者が雪崩に巻き込まれた場合のレスキューに必要なアイテムなのです。
自己責任で安全講習に参加して使い方を学びましょう、そしてこれらの品を用意することも大事なのですが、これらを全て揃えると高額になりますので、レンタルしてくれる所もあるようで、事前に予約などをしておきましょう。
前述しましたが、何の装備もなく準備もしないでBCに入るのは自殺行為に等しいのです。
万が一を考え、軽食や糖分の補給が出来る飴やチョコレートなどの嗜好品も用意しておきましょう。
保温水筒に温かい飲み物を入れて持っていれば、水分補給にもなりますし体を温める事が出来ます。
入念な対策が命を守りますし、BCを楽しむ事が出来ます。
安全を確保されているゲレンデとBCの違いをよく理解して、黙って柵を超える事の無いよう必要な届け出を出したり情報を得てから入るようにして楽しんでください。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
日本の豪雪被害とは? [冬山]
豪雪とは、警戒が出るほどの大雪を言う!
日本列島の山陰や北陸地方から北海道西岸などの日本海側に降る豪雪は、冬のシベリアからの季節風が強い寒気を伴って吹き寄せる事によって起きることが多く、特に1963年(昭和38年)1月に北陸・山陰地方に大雪が降った俗に云う「38豪雪」は有名です。
国は「豪雪地帯対策特別措置法」に基づき「豪雪地域」、「特別豪雪地域(豪雪地帯の内積雪量が特に多く、住民の生活に著しい支障を生じる地域)を指定しています。
豪雪地帯は、国土の51%に及ぶ広大な面積を占め、総人口の約15%を擁しており、この地域の雪害防止、産業振興、住民の生活向上は重要な課題なのです。
雪崩や暴風雪(風速が毎秒20mを超える風を交えた猛吹雪。ブリザード)などによる人的被害の他、高齢者を中心とした除排雪の作業中の事故も多いのです。
2011年及び2012年に発生した大雪でうぁ、いずれの年も死者130名を超える人的被害が発生したほか、雪崩の発生等による集落の孤立、交通の阻害、空き家の倒壊等も生じました。
また、2010年から2011年にかけての大雪では鳥取県、島根県をはじめ各地で漁船の転覆や沈没が相次ぎ、被害は504隻に及びました。
関東地方の雪は日本海側の雪と異なり、太平洋側の沖合を進む南岸低気圧(俗に爆弾低気圧とも呼ばれている)に伴うもの多くみられます。
一般的に雪の降る量は少ないのですが、南岸低気圧の発達に伴い関東地方でも大雪になる事があるなど、また、転倒によるケガやスリップ事故、鉄道ダイヤの乱れ、高速道路の通行止めなどの交通機関の混乱が発生するなど影響が大きく、関東の雪は湿った雪のため、電線着雪などにより停電を招いたりします。
*注)孤立集落については 災害時における孤立集落の発生と対策 を参照してください
雪による被害の種類とは
雪による災害・事故は① 雪崩による事故、② 除雪中の事故、③ 車による雪道での事故、④ 歩行中の雪道での事故の4つに大別されます。
雪崩とは山腹の斜面に積もった雪が、重力の作用によって下の方に滑り落ちる現象で、大きく分けて表層雪崩(厳寒期・時速100~200Km)と、全層雪崩(春先・時速40~80Km)があります。
2017年3月には栃木県那須温泉ファミリースキー場付近で登山講習会に参加していた高校男性教員1名、男子生徒7名が発生した雪崩に巻き込まれて犠牲になりました。
雪崩が発生しやすい場所として
◎ 急な斜面で特に雪庇や吹き溜まりが出来ている斜面。
◎ 過去に雪崩が発生した斜面。
◎ 低木林や植生がまばらな斜面
雪崩が発生しやすい時期
表 層 雪 崩
◎ 気温が低く、積雪の深さが大きく降雪が多い時。
◎ すでにある積雪上に短期間で多量の降雪があった時。
◎ 0℃以下の気温が続き、吹雪や強風が伴う時。
◎ 雪庇やふきだまりが斜面にできている時。
全 層 雪 崩
◎ 春先や降雨後、フェーン現象などにより気温が上昇した時。
◎ 斜面に雪しわ、ヒビ、こぶが出来ているなど、前兆現象が現れている時。
除雪中の事故
豪雪地帯では、雪下ろしや水路等への投雪の際に事故が発生し、命が失われるケースが多く、その多くが高齢者であり、一人での作業の場合には重大化しやすいのです。
命を守る除雪中の事故防止十か条
① 作業は家族、隣近所にも声をかけて2人以上で!
② 建物の周りに雪を残して雪下ろし!
③ 晴れの日程要注意、屋根の雪が緩んでいる!
④ 梯子(はしご)の固定を忘れずに!
⑤ 除雪機の雪つまりの取り除きはエンジンを切ってから!
⑥ 低い屋根でも油断は禁物!
⑦ 作業開始直後と疲れた頃は特に慎重に!
⑧ 面倒でも命綱とヘルメットを!
⑨ 命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
⑩ 作業時には携帯電話を持っていく!
ちょっとした注意で事故を防ぐ事が出来るのですが、どのような場合でも気のゆるみは禁物です。
声を掛け合って協力し合う事で、雪下ろしの事故から身を守りましょう。
*注)雪崩等に関しては雪崩と土砂災害との類似点
も参照してください。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
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日本列島の山陰や北陸地方から北海道西岸などの日本海側に降る豪雪は、冬のシベリアからの季節風が強い寒気を伴って吹き寄せる事によって起きることが多く、特に1963年(昭和38年)1月に北陸・山陰地方に大雪が降った俗に云う「38豪雪」は有名です。
国は「豪雪地帯対策特別措置法」に基づき「豪雪地域」、「特別豪雪地域(豪雪地帯の内積雪量が特に多く、住民の生活に著しい支障を生じる地域)を指定しています。
豪雪地帯は、国土の51%に及ぶ広大な面積を占め、総人口の約15%を擁しており、この地域の雪害防止、産業振興、住民の生活向上は重要な課題なのです。
雪崩や暴風雪(風速が毎秒20mを超える風を交えた猛吹雪。ブリザード)などによる人的被害の他、高齢者を中心とした除排雪の作業中の事故も多いのです。
2011年及び2012年に発生した大雪でうぁ、いずれの年も死者130名を超える人的被害が発生したほか、雪崩の発生等による集落の孤立、交通の阻害、空き家の倒壊等も生じました。
また、2010年から2011年にかけての大雪では鳥取県、島根県をはじめ各地で漁船の転覆や沈没が相次ぎ、被害は504隻に及びました。
関東地方の雪は日本海側の雪と異なり、太平洋側の沖合を進む南岸低気圧(俗に爆弾低気圧とも呼ばれている)に伴うもの多くみられます。
一般的に雪の降る量は少ないのですが、南岸低気圧の発達に伴い関東地方でも大雪になる事があるなど、また、転倒によるケガやスリップ事故、鉄道ダイヤの乱れ、高速道路の通行止めなどの交通機関の混乱が発生するなど影響が大きく、関東の雪は湿った雪のため、電線着雪などにより停電を招いたりします。
*注)孤立集落については 災害時における孤立集落の発生と対策 を参照してください
雪による被害の種類とは
雪による災害・事故は① 雪崩による事故、② 除雪中の事故、③ 車による雪道での事故、④ 歩行中の雪道での事故の4つに大別されます。
雪崩とは山腹の斜面に積もった雪が、重力の作用によって下の方に滑り落ちる現象で、大きく分けて表層雪崩(厳寒期・時速100~200Km)と、全層雪崩(春先・時速40~80Km)があります。
2017年3月には栃木県那須温泉ファミリースキー場付近で登山講習会に参加していた高校男性教員1名、男子生徒7名が発生した雪崩に巻き込まれて犠牲になりました。
雪崩が発生しやすい場所として
◎ 急な斜面で特に雪庇や吹き溜まりが出来ている斜面。
◎ 過去に雪崩が発生した斜面。
◎ 低木林や植生がまばらな斜面
雪崩が発生しやすい時期
表 層 雪 崩
◎ 気温が低く、積雪の深さが大きく降雪が多い時。
◎ すでにある積雪上に短期間で多量の降雪があった時。
◎ 0℃以下の気温が続き、吹雪や強風が伴う時。
◎ 雪庇やふきだまりが斜面にできている時。
全 層 雪 崩
◎ 春先や降雨後、フェーン現象などにより気温が上昇した時。
◎ 斜面に雪しわ、ヒビ、こぶが出来ているなど、前兆現象が現れている時。
除雪中の事故
豪雪地帯では、雪下ろしや水路等への投雪の際に事故が発生し、命が失われるケースが多く、その多くが高齢者であり、一人での作業の場合には重大化しやすいのです。
命を守る除雪中の事故防止十か条
① 作業は家族、隣近所にも声をかけて2人以上で!
② 建物の周りに雪を残して雪下ろし!
③ 晴れの日程要注意、屋根の雪が緩んでいる!
④ 梯子(はしご)の固定を忘れずに!
⑤ 除雪機の雪つまりの取り除きはエンジンを切ってから!
⑥ 低い屋根でも油断は禁物!
⑦ 作業開始直後と疲れた頃は特に慎重に!
⑧ 面倒でも命綱とヘルメットを!
⑨ 命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
⑩ 作業時には携帯電話を持っていく!
ちょっとした注意で事故を防ぐ事が出来るのですが、どのような場合でも気のゆるみは禁物です。
声を掛け合って協力し合う事で、雪下ろしの事故から身を守りましょう。
*注)雪崩等に関しては雪崩と土砂災害との類似点
も参照してください。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
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防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
秋の登山、事故を起こさないためには! [冬山]
紅葉が一段と綺麗な季節、しかし秋の山には危険が多い
寒さが厳しくなってきましたが、今年は暑い夏から一気に冬を感じさせるような気温に一気に低下し体調を崩している方も多くみられます。
気温が下がれば、秋の山には紅葉に楓や蔦等が赤く色づき始め各地で見ごろのシーズンに、そして散策にも丁度良い季節になるのです。
秋の季節感を楽しもうとしてる私たちですが、どうしても避けられないことが多々ある事をこれから述べさせて頂きます
秋の登山シーズンを迎え20230年9月1日から岐阜県高山市の北アルプスの登山口で、山岳遭難を防止するための警備活動が始まりましたが、皆さんもTVやメディア等でご存知だと思います。
報道によりますと岐阜県警では、遭難などが起きた際に迅速に救助に向かえるよう警備を開始し、週末を中心に穂高岳酸素ぷに3人の警備隊員を常駐させるほか、パトロールなどを実施しています。
近年中高年の登山者の遭難や事故が増えており、岐阜県警では無理のない登山を呼び掛けています。
長野県で秋山遭難マップを作製
これは長野県魅力発信ブログ内で「秋山の遭難事故に注意!!秋山遭難マップを更新しました」と云う事です。
秋の登山シーズンに合わせて、登山者の入山注意報が出ている中で安全にそして山に登る方が事故を起こさないよう、会わないようにするために毎年作成されているものです。
<秋季八ヶ岳7件の死亡事故のうち、主な死亡原因は発病と滑落です!>
〇「適正な登山計画づくり」、「体調がすぐれない時には無理をしない」等の取り組みで事故を防ぎましょう。
〇特に頂上付近での滑落は生死にかかわるため、十分気を付けましょう。
<台風や寒冷前線の動向に注意し、防寒対策をしっかりと!>
〇登山に適した気候ですが、台風の関院や寒冷前線の通過時には天気が崩れ、強風が吹き荒れるため注意が必要です。また頂上付近は冷え込むため防寒対策をしっかりしましょう。
<転落、スリップ、落石に注意>
〇横岳、赤岳、阿弥陀岳稜線、地蔵尾根の各岩場、県境尾根の大天狗~赤岳及び赤岳展望荘への回り道、大同心・小同心、文三郎新道はしご場上部~赤岳頂上直下は転落に注意しましょう。南八ヶ岳一帯は岩質がもろいため、落石・浮石にも注意しましょう。
〇蓼科山将軍平~山頂の登山道は傾斜した1枚岩があり、スリップに注意してください。7合目登山口~頂上は落石に注意が必要!
ダウンロードはこちら↓
秋山遭難マップ(八ヶ岳全域)
(原文のまま)
秋山で遭難しないためには
私は登山に関しては低い山でのトレッキングしかしたことが有りませんが、それでも山の怖さは知っています。
書店やインターネット上などでは、初心者や私のように経験の少ない登山者を引き付ける魅力的な情報が簡単に得られますが、果たして大丈夫なのでしょうか?多くの専門家の意見を聞いてみると、「そのような情報を鵜呑みにして山選びをすると大変なことになるよ」と笑われてしまいました。
なるほど、自分の力量に合わせた山選びをする事か!・・・力量を超えて、不慣れな岩稜歩きで転倒や滑落をしたり、体力不足による疲労のために動けなくなってしまうなどの遭難が後を絶たないのだとか。
つまり、「この山面白そうだから、綺麗だから、簡単に登れそう」では、なくこの山なら今の自分でも登れるかも!等と地図やガイドブック遭難マップなどを参考にして、登りたい山の体力的な強度、技術的な強度、難易度、コースなどの危険性などを調べ、メンバーや自分の力量より難易度を下げた山を選ぶことが大事だと云う事です。
特に秋は日増しに日没時刻が早くなり、日帰りの予定で入山したものの予定より時間がかかり、夕方遅くまで行動しなければならないことも有りますよね。
行動中や下山途中に日没を迎え、ヘッドライトなどの照明器具を持っていなかったために動けなくなってしまった等の事例は沢山あるそうで、日没時刻を考慮した余裕のある行動を心掛ける事が大事と云えるでしょう。
秋山ばかりではなく登山をする以上はヘッドライトは必需品として私も携帯はしています、夜の山は怖いですから、例えヘッドライトが有っても視界も狭くなり道に迷いやすく危険と隣り合わせになります。
天気予報を確認し、中止や撤退の早めの判断を
前述していますが、山の気候は寒冷前線や台風、低気圧等によって早く変化しやすいと云われており、特に秋山は夏山と違い昼間は暖かくても朝晩は気温が氷点下になる事も、北アルプスなどの高山では氷が張ったり雨が雪に変わる事も珍しくないそうです。
特に、登山を予定している山域の天気予報に「低気圧の通過」や「寒冷前線の通過」の「寒気の流入」「一時的な冬型の気圧配置」等の用語が有れば、山は吹雪などの大荒れの天気が予想されるとか、そのような気象条件での登山は、視界不良による道迷いや、低体温症の危険性が非常に高くなり命への危険が高くなります。
この様に、行動中に悪天候に遭遇した場合は途中で引き返す、あるいは天候が回復するまで行動を控えるなどの判断が求められますし、事前に悪天候が予想される場合などには登山そのものを中止るなどの検討をしましょう。
他にも山小屋や、テント場の営業状況や期間を確認しておく事も忘れないように、そして祭儀になりましたが「登山計画書」を作成して、家族や友人に渡して置いたり、登山入り口にある事務所などに提出しておくことで登山行動を分かりやすくしておくことが大事です。
素晴らしい秋山を楽しむ為には、県によっては登山計画書の提出を義務付けているところもありますので、山を登る前にしっかりと調べておくことが大事ですね。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
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防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
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環境省 人とペットの災害対策ガイドライン
長野県諏訪地域振興局 長野県魅力発信ブログ
より
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寒さが厳しくなってきましたが、今年は暑い夏から一気に冬を感じさせるような気温に一気に低下し体調を崩している方も多くみられます。
気温が下がれば、秋の山には紅葉に楓や蔦等が赤く色づき始め各地で見ごろのシーズンに、そして散策にも丁度良い季節になるのです。
秋の季節感を楽しもうとしてる私たちですが、どうしても避けられないことが多々ある事をこれから述べさせて頂きます
秋の登山シーズンを迎え20230年9月1日から岐阜県高山市の北アルプスの登山口で、山岳遭難を防止するための警備活動が始まりましたが、皆さんもTVやメディア等でご存知だと思います。
報道によりますと岐阜県警では、遭難などが起きた際に迅速に救助に向かえるよう警備を開始し、週末を中心に穂高岳酸素ぷに3人の警備隊員を常駐させるほか、パトロールなどを実施しています。
近年中高年の登山者の遭難や事故が増えており、岐阜県警では無理のない登山を呼び掛けています。
長野県で秋山遭難マップを作製
これは長野県魅力発信ブログ内で「秋山の遭難事故に注意!!秋山遭難マップを更新しました」と云う事です。
秋の登山シーズンに合わせて、登山者の入山注意報が出ている中で安全にそして山に登る方が事故を起こさないよう、会わないようにするために毎年作成されているものです。
<秋季八ヶ岳7件の死亡事故のうち、主な死亡原因は発病と滑落です!>
〇「適正な登山計画づくり」、「体調がすぐれない時には無理をしない」等の取り組みで事故を防ぎましょう。
〇特に頂上付近での滑落は生死にかかわるため、十分気を付けましょう。
<台風や寒冷前線の動向に注意し、防寒対策をしっかりと!>
〇登山に適した気候ですが、台風の関院や寒冷前線の通過時には天気が崩れ、強風が吹き荒れるため注意が必要です。また頂上付近は冷え込むため防寒対策をしっかりしましょう。
<転落、スリップ、落石に注意>
〇横岳、赤岳、阿弥陀岳稜線、地蔵尾根の各岩場、県境尾根の大天狗~赤岳及び赤岳展望荘への回り道、大同心・小同心、文三郎新道はしご場上部~赤岳頂上直下は転落に注意しましょう。南八ヶ岳一帯は岩質がもろいため、落石・浮石にも注意しましょう。
〇蓼科山将軍平~山頂の登山道は傾斜した1枚岩があり、スリップに注意してください。7合目登山口~頂上は落石に注意が必要!
ダウンロードはこちら↓
秋山遭難マップ(八ヶ岳全域)
(原文のまま)
秋山で遭難しないためには
私は登山に関しては低い山でのトレッキングしかしたことが有りませんが、それでも山の怖さは知っています。
書店やインターネット上などでは、初心者や私のように経験の少ない登山者を引き付ける魅力的な情報が簡単に得られますが、果たして大丈夫なのでしょうか?多くの専門家の意見を聞いてみると、「そのような情報を鵜呑みにして山選びをすると大変なことになるよ」と笑われてしまいました。
なるほど、自分の力量に合わせた山選びをする事か!・・・力量を超えて、不慣れな岩稜歩きで転倒や滑落をしたり、体力不足による疲労のために動けなくなってしまうなどの遭難が後を絶たないのだとか。
つまり、「この山面白そうだから、綺麗だから、簡単に登れそう」では、なくこの山なら今の自分でも登れるかも!等と地図やガイドブック遭難マップなどを参考にして、登りたい山の体力的な強度、技術的な強度、難易度、コースなどの危険性などを調べ、メンバーや自分の力量より難易度を下げた山を選ぶことが大事だと云う事です。
特に秋は日増しに日没時刻が早くなり、日帰りの予定で入山したものの予定より時間がかかり、夕方遅くまで行動しなければならないことも有りますよね。
行動中や下山途中に日没を迎え、ヘッドライトなどの照明器具を持っていなかったために動けなくなってしまった等の事例は沢山あるそうで、日没時刻を考慮した余裕のある行動を心掛ける事が大事と云えるでしょう。
秋山ばかりではなく登山をする以上はヘッドライトは必需品として私も携帯はしています、夜の山は怖いですから、例えヘッドライトが有っても視界も狭くなり道に迷いやすく危険と隣り合わせになります。
天気予報を確認し、中止や撤退の早めの判断を
前述していますが、山の気候は寒冷前線や台風、低気圧等によって早く変化しやすいと云われており、特に秋山は夏山と違い昼間は暖かくても朝晩は気温が氷点下になる事も、北アルプスなどの高山では氷が張ったり雨が雪に変わる事も珍しくないそうです。
特に、登山を予定している山域の天気予報に「低気圧の通過」や「寒冷前線の通過」の「寒気の流入」「一時的な冬型の気圧配置」等の用語が有れば、山は吹雪などの大荒れの天気が予想されるとか、そのような気象条件での登山は、視界不良による道迷いや、低体温症の危険性が非常に高くなり命への危険が高くなります。
この様に、行動中に悪天候に遭遇した場合は途中で引き返す、あるいは天候が回復するまで行動を控えるなどの判断が求められますし、事前に悪天候が予想される場合などには登山そのものを中止るなどの検討をしましょう。
他にも山小屋や、テント場の営業状況や期間を確認しておく事も忘れないように、そして祭儀になりましたが「登山計画書」を作成して、家族や友人に渡して置いたり、登山入り口にある事務所などに提出しておくことで登山行動を分かりやすくしておくことが大事です。
素晴らしい秋山を楽しむ為には、県によっては登山計画書の提出を義務付けているところもありますので、山を登る前にしっかりと調べておくことが大事ですね。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページ
環境省 人とペットの災害対策ガイドライン
長野県諏訪地域振興局 長野県魅力発信ブログ
より
北陸地方に多くみられる融雪雪崩 [冬山]
冬の1月・2月でも起きる北陸地方の融雪雪崩とは
2021年になってから上信越、東北、北陸等高速道路において大雪による家屋の倒壊の恐れや交通障害が多数起きています。
TVなどのニュースによってご存知の方も多いとは思いますが県の自衛隊派遣要請が行われ、隊員の手によって建物に降り積もった雪の除去や道路上の雪の除去が各地で行われている姿が連日のように放映されています。
自衛隊員の派遣要請は、これは自衛隊員の訓練の一環として行われているものであって、決して便利的な使い方ではないのです。
政治的な思惑が強く出る派遣要請ですが、冬山訓練と人命救助が連立されていると云う考えの行動であり、これ等によって多くの人命が助かっているのですから感謝しかありませんね。
雪崩はなぜ起きるのかご存知の方は少ないですよね、雪崩の定義とは「斜面上にある雪や氷の全部、または一部が肉眼で識別できる速さで流れ落ちる現象」(日本氷雪学会「雪と氷の時点」から)を指します。
一般的に雪崩は積雪が崩れて動き始める「発生区」と発生した雪崩が通る「走路」、なだれ落ちた雪が堆積する「堆積区」から成り立っています。また雪崩によって堆積された雪を「デブリ」と呼びます。
除雪管理されている道路は雪崩の発生区ではなく、走路や堆積区にあたり、雪崩発生が交通に大きな障害を及ぼすことも有るのです。
雪崩の起きる構造については雪崩と土砂災害の類似点の中でご紹介しておりますので参考にして下さい。
なぜ北陸地方は融雪雪崩が多いのか?
地滑りが発生する紫因として、地質や地形等が上げられますがいずれの場合も直接的には降雨や融雪、地震、河川の先掘りなどの自然的な誘因をキッカケとして発生しています。
北陸地方においては、これ等の自然誘因の中で、特に融雪水を誘因とする地滑りが多くみられる、と云われています。
北陸地方は寒冷地方と比べて比較的冬季の気温が高い地域での積雪(準寒冷地積雪)であって、寒冷地積雪と準寒冷地積雪では密度、雪温等の雪室や気温、地温、日射量等の気象条件が大きく異なるのです。
融雪雪崩の多くは、積雪後の気温の上昇の時に多くみられ、融雪が急であったり、雨が降ったりした場合に、大雨が降った時と同様な災害、融雪洪水なども発生するのです。
大雪の表面は日中の気温上昇で融け、夜の寒さで固まって氷状態になり、そして、その上に新たな雪が積もる事になるため、新しく積もった雪は滑りやすくなるのです。
北陸地方などの場合は、地温が高いため地表での融雪が見られ地滑りが起こりやすい状態に、その為、融雪と雪崩の他にも地滑りにも注意が必要になります。
地滑りは、山地などで斜面を構成している岩石や土壌が日々の変化が追える程度の速さで(極めて緩慢に)斜面化に滑り落ちる現象です。
土中の粘土(真砂土など)が水を吸うと、一種の滑剤となって地滑りを助長するため、雨下降ったりすると誘発されると言われる所以です。
融雪の時期には、水がゆっくりと地面に染み込んで、思わぬところで地滑りなどの誘因となる事が有るのです。
その為、大雪の後の気温上昇は、融雪と雪崩に注意が必要ですが、地滑りなどの土砂災害に対しても注意が必要なのです。
雪崩にはすべり面の違いによって「表層雪崩」と全層雪崩」に分けられますが融雪雪崩はそれらを起こす条件が融雪になるものを指すのです。
春先に発生しやすい「全層雪崩」は斜面上の固くて重い雪が流れるように滑り落ち、樹木が少なく、勾配が35~45度の斜面で特に発生しやすいため注意が必要です。
自宅周辺の危険個所の把握や山間部に出かける時には、周囲の様子に注意するなどの被災防止に努めましょう。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
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月間総務オンライン 総務辞典
寒地土木研究所 雪崩に関する基礎情報
より
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2021年になってから上信越、東北、北陸等高速道路において大雪による家屋の倒壊の恐れや交通障害が多数起きています。
TVなどのニュースによってご存知の方も多いとは思いますが県の自衛隊派遣要請が行われ、隊員の手によって建物に降り積もった雪の除去や道路上の雪の除去が各地で行われている姿が連日のように放映されています。
自衛隊員の派遣要請は、これは自衛隊員の訓練の一環として行われているものであって、決して便利的な使い方ではないのです。
政治的な思惑が強く出る派遣要請ですが、冬山訓練と人命救助が連立されていると云う考えの行動であり、これ等によって多くの人命が助かっているのですから感謝しかありませんね。
雪崩はなぜ起きるのかご存知の方は少ないですよね、雪崩の定義とは「斜面上にある雪や氷の全部、または一部が肉眼で識別できる速さで流れ落ちる現象」(日本氷雪学会「雪と氷の時点」から)を指します。
一般的に雪崩は積雪が崩れて動き始める「発生区」と発生した雪崩が通る「走路」、なだれ落ちた雪が堆積する「堆積区」から成り立っています。また雪崩によって堆積された雪を「デブリ」と呼びます。
除雪管理されている道路は雪崩の発生区ではなく、走路や堆積区にあたり、雪崩発生が交通に大きな障害を及ぼすことも有るのです。
雪崩の起きる構造については雪崩と土砂災害の類似点の中でご紹介しておりますので参考にして下さい。
なぜ北陸地方は融雪雪崩が多いのか?
地滑りが発生する紫因として、地質や地形等が上げられますがいずれの場合も直接的には降雨や融雪、地震、河川の先掘りなどの自然的な誘因をキッカケとして発生しています。
北陸地方においては、これ等の自然誘因の中で、特に融雪水を誘因とする地滑りが多くみられる、と云われています。
北陸地方は寒冷地方と比べて比較的冬季の気温が高い地域での積雪(準寒冷地積雪)であって、寒冷地積雪と準寒冷地積雪では密度、雪温等の雪室や気温、地温、日射量等の気象条件が大きく異なるのです。
融雪雪崩の多くは、積雪後の気温の上昇の時に多くみられ、融雪が急であったり、雨が降ったりした場合に、大雨が降った時と同様な災害、融雪洪水なども発生するのです。
大雪の表面は日中の気温上昇で融け、夜の寒さで固まって氷状態になり、そして、その上に新たな雪が積もる事になるため、新しく積もった雪は滑りやすくなるのです。
北陸地方などの場合は、地温が高いため地表での融雪が見られ地滑りが起こりやすい状態に、その為、融雪と雪崩の他にも地滑りにも注意が必要になります。
地滑りは、山地などで斜面を構成している岩石や土壌が日々の変化が追える程度の速さで(極めて緩慢に)斜面化に滑り落ちる現象です。
土中の粘土(真砂土など)が水を吸うと、一種の滑剤となって地滑りを助長するため、雨下降ったりすると誘発されると言われる所以です。
融雪の時期には、水がゆっくりと地面に染み込んで、思わぬところで地滑りなどの誘因となる事が有るのです。
その為、大雪の後の気温上昇は、融雪と雪崩に注意が必要ですが、地滑りなどの土砂災害に対しても注意が必要なのです。
雪崩にはすべり面の違いによって「表層雪崩」と全層雪崩」に分けられますが融雪雪崩はそれらを起こす条件が融雪になるものを指すのです。
春先に発生しやすい「全層雪崩」は斜面上の固くて重い雪が流れるように滑り落ち、樹木が少なく、勾配が35~45度の斜面で特に発生しやすいため注意が必要です。
自宅周辺の危険個所の把握や山間部に出かける時には、周囲の様子に注意するなどの被災防止に努めましょう。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
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寒地土木研究所 雪崩に関する基礎情報
より
2月は関東地方が雪の季節に!? [冬山]
関東は2月に多い雪の降雪数・何故?、そして雪対策とは
2月の5日に春一番が吹いてしまいましたね、1951年観測以来最も一番早いそうです。
春一番は立春を過ぎてから春分の間までに、日本海に低気圧が有って、強い南寄りの風が吹き、気温が上がるとの条件がありますが、東京では午前7時に風力5・最大風速8,6m(基準8,0m以上)気温が12.4度となり日向では温かさも感じられました。
例年では寒気の流れ込みが弱い冬は南岸低気圧(本州南岸を進む低気圧)の発生が多く、関東では雨や雪が降りやすくなると言われています。
日本付近のジェット気流が大きく蛇行し、この蛇行に乗って北極付近の強い寒気が、周期的に日本付近へ南下している為、発達した南岸低気圧がもたらす雨を雪に変える訳ですが、冬から春にかけて本州の南海上を東進する低気圧による関東甲信越地方の天気予報は非常に難しいと言われ気象予報士泣かせだそうです。
関東地方、特に都心部では雨で降るなら問題は有りませんが、雪になった場合、普段は雪が少ないことから雪への備えが殆どされていない為に、少しの雪でも交通機関が大混乱してしまうのです。
しかも、低気圧の発達の仕方や、低気圧の進路がちょっと変わっただけで、関東甲信地方は雨になったり、雪になったりする為より対策が難しくなるわけです。
大雪になると「雪下ろし」や「雪崩」等による事故の他、「孤立」が起こりやすくなります。
「孤立」は大雪地方における住居の孤立ばかりではなく、2021年1月10日新潟県上越市で雪の夜立ち往生や渋滞が発生しましたがこれも「孤立」と言えるでしょう。
大雪に備える注意ポイントとは
此処では関東甲信地方を対象としたポイントのみを紹介したいと思います。
☆雪下ろしでの注意点
① 作業は2人以上で行う
② ヘルメット、命綱を着用する
③ 梯子はしっかり固定する
④ 軒先からの落雪に気を付ける
⑤ 緊急時用に携帯電話を持っておく
⑥ 積雪で見えない用水路に気を付ける
☆スリップ立ち往生
車のスリップ事故は危険を伴うとともに、立ち王移譲する事にもつながるため、不要不急の車の利用は控えましょう。
スリップ事故や立ち往生が起きやすい道路
① 吹雪で見通しが悪い
② 急激に雪が強まる
③ 冷え込む夜間や明け方
④ 道路わきなどの吹き溜まり
⑤ わずかでも雪が積もった坂道
やむを得ず車利用の場合
① 冬タイヤやチェーンを装着
② 速度を落とす
③ 急な「発進・ブレーキ・ハンドル」はしない。
④ 十分な車間距離を取る
⑤ 時間の余裕を持って行動する
⑥ 車に非常用品を載せておく・・防寒具、スコップ、水、食料、簡易トイレ等
立ち往生した場合
① 近くの安全な施設へ移動する(可能な場合)
② なるべくエンジンを切りましょう(防寒着着用)
③ マフラー周りを除雪しましょう(排気ガス中毒を防ぐ)
また、気温が低くなると路面が黒く凍っていないように見えても、表面の水分が凍結した状態(ブラックアイスバーンと呼ばれる)になり、スリップ事故が起きる危険性もあるので注意が必要です。
車を離れる場合には、鍵を付けたままか、わかりやすい場所においてください。
長時間車内に同じ姿勢で閉じ込められるため、血流が悪くなり、エコノミー症候群が起きやすくなるため、定期的に体を動かすことも必要となります。
エコノミー症候群を防ぐには
下記の図のような体操を行う事で血流改善が出来る共に、ストレスからの開放にも効果があります。
☆転倒事故に注意しましょう
雪に慣れていない地域では歩行中に転倒して思わぬケガにつながることが有ります。
注意が必要な場所として、車や人が多く通行する道や横断歩道、道路や歩道の脇、バスやタクシーの乗降場所、歩道橋、ビルや住宅の日陰、鉄道や地下街の出入り口付近は特に注意しましょう。
① 滑り止めの付いた靴を履く
② 歩幅を小さくする
③ 靴の裏全体を地面につけて歩く
④ 両手を自由にして手袋の着用をする
⑤ 転ぶときはお尻から
⑥ リュックサックを利用する。
この他にも、普段から雪が少ない地域では建物の倒壊する恐れがあり、事前の対策や建物に近づかないようにする事です。
倒壊の恐れがある建物として、カーポート、農業ハウス、体育館などの屋根が大きい建物が上げられます。
家庭においては、低温が予想される場合には、水道管が凍結する恐れがあり、屋外に露出している水道管、蛇口には保温材を巻いたり、断水に備えて飲料水を備蓄しておく必要があります。
関東甲信地方は、普段雪が少ないために、わずかな雪でも交通機関が麻痺したり、水道管凍結で飲み水確保に苦慮する場合が有ります。
普段から天気予報に注意して、早めの対策を講じる事が大切で、また雪が降った場合には不要不急の外出は控えるようにしましょう。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページ
環境省 人とペットの災害対策ガイドライン
長野県諏訪地域振興局 長野県魅力発信ブログ
月間総務オンライン 総務辞典
読売新聞埼玉版
東京消防庁
より
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2月の5日に春一番が吹いてしまいましたね、1951年観測以来最も一番早いそうです。
春一番は立春を過ぎてから春分の間までに、日本海に低気圧が有って、強い南寄りの風が吹き、気温が上がるとの条件がありますが、東京では午前7時に風力5・最大風速8,6m(基準8,0m以上)気温が12.4度となり日向では温かさも感じられました。
例年では寒気の流れ込みが弱い冬は南岸低気圧(本州南岸を進む低気圧)の発生が多く、関東では雨や雪が降りやすくなると言われています。
日本付近のジェット気流が大きく蛇行し、この蛇行に乗って北極付近の強い寒気が、周期的に日本付近へ南下している為、発達した南岸低気圧がもたらす雨を雪に変える訳ですが、冬から春にかけて本州の南海上を東進する低気圧による関東甲信越地方の天気予報は非常に難しいと言われ気象予報士泣かせだそうです。
関東地方、特に都心部では雨で降るなら問題は有りませんが、雪になった場合、普段は雪が少ないことから雪への備えが殆どされていない為に、少しの雪でも交通機関が大混乱してしまうのです。
しかも、低気圧の発達の仕方や、低気圧の進路がちょっと変わっただけで、関東甲信地方は雨になったり、雪になったりする為より対策が難しくなるわけです。
大雪になると「雪下ろし」や「雪崩」等による事故の他、「孤立」が起こりやすくなります。
「孤立」は大雪地方における住居の孤立ばかりではなく、2021年1月10日新潟県上越市で雪の夜立ち往生や渋滞が発生しましたがこれも「孤立」と言えるでしょう。
大雪に備える注意ポイントとは
此処では関東甲信地方を対象としたポイントのみを紹介したいと思います。
☆雪下ろしでの注意点
① 作業は2人以上で行う
② ヘルメット、命綱を着用する
③ 梯子はしっかり固定する
④ 軒先からの落雪に気を付ける
⑤ 緊急時用に携帯電話を持っておく
⑥ 積雪で見えない用水路に気を付ける
☆スリップ立ち往生
車のスリップ事故は危険を伴うとともに、立ち王移譲する事にもつながるため、不要不急の車の利用は控えましょう。
スリップ事故や立ち往生が起きやすい道路
① 吹雪で見通しが悪い
② 急激に雪が強まる
③ 冷え込む夜間や明け方
④ 道路わきなどの吹き溜まり
⑤ わずかでも雪が積もった坂道
やむを得ず車利用の場合
① 冬タイヤやチェーンを装着
② 速度を落とす
③ 急な「発進・ブレーキ・ハンドル」はしない。
④ 十分な車間距離を取る
⑤ 時間の余裕を持って行動する
⑥ 車に非常用品を載せておく・・防寒具、スコップ、水、食料、簡易トイレ等
立ち往生した場合
① 近くの安全な施設へ移動する(可能な場合)
② なるべくエンジンを切りましょう(防寒着着用)
③ マフラー周りを除雪しましょう(排気ガス中毒を防ぐ)
また、気温が低くなると路面が黒く凍っていないように見えても、表面の水分が凍結した状態(ブラックアイスバーンと呼ばれる)になり、スリップ事故が起きる危険性もあるので注意が必要です。
車を離れる場合には、鍵を付けたままか、わかりやすい場所においてください。
長時間車内に同じ姿勢で閉じ込められるため、血流が悪くなり、エコノミー症候群が起きやすくなるため、定期的に体を動かすことも必要となります。
エコノミー症候群を防ぐには
下記の図のような体操を行う事で血流改善が出来る共に、ストレスからの開放にも効果があります。
☆転倒事故に注意しましょう
雪に慣れていない地域では歩行中に転倒して思わぬケガにつながることが有ります。
注意が必要な場所として、車や人が多く通行する道や横断歩道、道路や歩道の脇、バスやタクシーの乗降場所、歩道橋、ビルや住宅の日陰、鉄道や地下街の出入り口付近は特に注意しましょう。
① 滑り止めの付いた靴を履く
② 歩幅を小さくする
③ 靴の裏全体を地面につけて歩く
④ 両手を自由にして手袋の着用をする
⑤ 転ぶときはお尻から
⑥ リュックサックを利用する。
この他にも、普段から雪が少ない地域では建物の倒壊する恐れがあり、事前の対策や建物に近づかないようにする事です。
倒壊の恐れがある建物として、カーポート、農業ハウス、体育館などの屋根が大きい建物が上げられます。
家庭においては、低温が予想される場合には、水道管が凍結する恐れがあり、屋外に露出している水道管、蛇口には保温材を巻いたり、断水に備えて飲料水を備蓄しておく必要があります。
関東甲信地方は、普段雪が少ないために、わずかな雪でも交通機関が麻痺したり、水道管凍結で飲み水確保に苦慮する場合が有ります。
普段から天気予報に注意して、早めの対策を講じる事が大切で、また雪が降った場合には不要不急の外出は控えるようにしましょう。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページ
環境省 人とペットの災害対策ガイドライン
長野県諏訪地域振興局 長野県魅力発信ブログ
月間総務オンライン 総務辞典
読売新聞埼玉版
東京消防庁
より