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地震直後は近隣住民同士の手で救出を [救出活動]

家屋倒壊による生き埋め救出は一刻を争うため、近隣住民による協力が不可欠と言える




大規模災害時には家屋倒壊によって生き埋めとなり、自力で脱出する事が出来ない人が多数発生する恐れがあります。

これらの人の救出は一刻を争うのですが、災害の規模が大きければ大きい程、地方自治体や消防、警察、自衛隊などによる救助活動が被災地域全体で、直ちに始動することは困難と言えるでしょう。


阪神淡路大震災では、要救助者の約77%を救出したのは近隣住民でした、

近隣住民が互いに助け合い、負傷者などの救出や応急手当を迅速に行う事が多くの人命を救う事になるのです。



地域に於いて日ごろから資器材の取り扱いや、基本的な救護法を学習・訓練し、一人でも多く、一刻も早く助け出すための備えをしておきましょう。

阪神淡路だ震災時に、地震後1~2時間に救出・救助活動に携わった人は20.6%で、30~50歳代の男性は3人に1人が救出活動に従事していたと言う事です。


資機材.jpg


生き埋めとなって自力で脱出できなかった人の4分の3以上は近隣住民の手で救出されたと見られていますが、地域住民による救出活動で問題となったのは資器材が圧倒的に不足している事だったのです。

消防署には市民から「スコップやバールを貸して欲しい」という声が殺到し、エンジンカッターやチェーンソー、残義英、ハンマー、自動車修理工場のジャッキまで思いつく限りのあらゆるものが使われ、木造倒壊現場では、包丁まで使われてそうです。





このような状況の下で効果的活動を行ったのは建設現場関係者で、地震発生直後からクレーンやパワーシャベルなどを使い、市民や公的機関と共にがれきの撤去や救助活動に取り組んでくれたのです。


三種の神器.jpg


救出活動のためには、倒壊した建物の屋根やドアを壊して侵入路を切り開いたり、要救助者の上になっている家具などを持ち上げたりする必要があり、其処で「救助活動の三種の神器」と言われているのが「バール、のこぎり、ジャッキ」であり、自主防災組織と腕はぜひ備えて欲しい物であり、このほかにもロープや担架、救急医薬品、消化器、水バケツなども用意しておきましょう。



倒壊家屋からの救出活動の基本

発災後に救助活動を始めるには、自らの安全を確保し、身の回りの火の始末をしたのち、家族や職場の同僚、隣近所の人々の安否を確認しましょう、特に高齢者などの災害時要配慮者の安否確認を急ぐ必要があります。

援助を求めている人を見つけた場合、周りの人に大声で協力を求め、力を合わせて助け出すのですが、自分たちで救出困難な場合には、自主防災組織、消防、警察、消防団などに連絡し火災の延焼が迫る前に救出出来るように、ましょう。



要救助者を発見した場合

◎ 挟まれている人に声をかけて安心感を与え、取り残されている人の数を確認します。

◎ 周囲の人に協力を求め、自分と挟まれている人の安全を確認しながら作業をしましょう。

◎ 救護活動をする場合、ヘルメットや軍手、厚底の靴を使用し、身を守ります。

◎ 活動時には情報からの落下物や足場のくぎ、針金、ラス網(モルタル壁の下地用の網)、鉄筋による切創、踏み抜きなどへの注意を払いましょう。

◎ 余震による建物の倒壊や救出作業中の崩壊など二次災害に注意してください。

◎ 救出作業時には、活動是wン体を監視する人(2方向以上、数名)を置き、危険を防止しましょう。


また、現場付近では、いつどのような形で火災が発生するか分かりませんので、近くに水や消火器などを用意しておき、倒壊家屋のガスの元栓や電気のブレーカーは切っておきましょう。





救出優先

◎ 救出は、「人命の危険が切迫している人」「救出作業が容易な人」を優先します。

◎ 挟まれている人を無理に引き出そうとはしないで、障害物を取り除き、負傷者の様子や変化を見ながら行います。

◎ 人命への危険が切迫している場合は、救出と並行して応急手当も行いましょう。

◎長時間、太い梁などによって菓子などを挟まれている場合はクラッシュシンドロームの恐れがあるため、そのままの状態にして医師などを呼び、指示や手当をしてもらいましょう。

救出した人は、速やかに病院に搬送してもらう事が大切です。



[新月][新月]自分が建物の下敷きになった時[新月][新月]

まず生き抜くことが大切です。

もし建物などの下敷きになって、身動きが取れなくなった場合、救出が出来る事を信じて頑張る気持ちが大切です。

初めは出来るだけ声を出します。

もしホイッスルを持っていれば吹いて下さい。

それがダメな場合、体力を消耗しないように瓶や缶などを利用し人工的な音を出してください。

むやみに動くことは問う怪物のバランスが崩れて、かえって危険なので控えるようにしましょう。


決してあきらめず、生き抜くことだけを考え、何ら中の手段を用いて音を出して外部の人に伝える事をして、救出されることを待ちましょう。




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより



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避難は避難所ばかりではなく垂直避難も選択の一つ [救出活動]

九州北部で大規模な水害発生、避難所移動より垂直避難が安全な場合も!


九州北部では梅雨前線の滞留によって大雨の被害が続出しておりますが、梅雨期は集中豪雨や台風などで河川が増水して氾濫がおこりやすい時期でもあるのです。

出水期と呼ばれ通常6~10月ごろを指して呼ぶのですが、近年、出水期が早まり河川や山間部に多くの雨量をもたらし、土砂崩れや氾濫と云う被害の爪痕を残しています。


九州北部では球磨川が氾濫、また大分県筑後川上流でも河川が氾濫するなど、多くの小さな支流でも氾濫がおこり大きな被害をもたらしており、現実にあなたの家も浸水しないとは言い切れない可能性が有るのです。

たとえ自分が住んでいる場所で何十年も何も無かったという常識では通用しないと考え、自分の住んでいる場所について市町村が作成したハザードマップで確認するなど、情報を集めて心構えをしておくことが大切です。


災害に逃げ遅れてしまう原因として、災害心理学で「正常性バイアス」という用語があるそうですが、これは災害が予想される状況でも都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」、「まだ大丈夫」過小評価して逃げ遅れてしまうと云うものです。

浸水範囲を示すハザードマップを見ても「他人事」と見過ごし人が残る場合が多く、「我が事」として捉える人が率先して避難していると言えるでしょう。


関西大学社会安全研究センター長の河田恵昭教授は次のように警鐘を鳴らしています。

「市町村は住民全体の防災・減災意識を高めようと努力しますが、自治体のリーダーだけではなく、まずは危機感を持っている賢い住民に理科押してもらってから全体に輪を広げていくという戦略が必要でしょう。防災・減災の取り組みを住民レベルで災害文化として定着させていく事が大切なのです。新型コロナウイルスでは、無関心な人ほど罹患しやすいのと同じです。自助・努力なしでは防災・減災は実現しません」






避難の注意点と避難所に行けない時の対応

水害が起きたとき私たちはどのように対処すればよいのでしょうか、実際浸水が起きている際に避難を試みると道路との境界が分からなくなったりやマンホールの蓋が外れていてマンホールに落ちたり、側溝に落ちたり、また素足で逃げた場合には何が足元にあるのかが分からず、ガラスや金属、木の枝などで足を切ったり命に危険を招く可能性もあるのです。

上記のように水の中では水圧や抵抗も有り思った以上に歩けないのが実情で、大人でも歩く事が困難と云えるでしょう。


浸水が50㎝(大人の膝上程度)を上回る場合の避難行動は危険と云われ、河川など川の流れが速い場合20センチ程度(大人の足首程度)でも歩行が不可能になる事も有るのです。

また用水路などがある場所では足元を奪われ、転倒・転落の危険が高まるため避難を控えましょう。



車による避難は特別な場合を除き控えるべきで、実は車は浸水に強くないと云われ、水位が30センチ以上であればエンジンは停止し、最悪な場合はそのまま流され、ドアは開かなくなる恐れがあるのです。


FireShot Capture 005 - 避難の注意点と避難所に行けない時 - 防災手帳 - Yahoo!天気・災害 - c-emg.yahoo.co.jp.png

国交省東北地方整備局「わたしの防災手帳」をもとにBuzzFeed Japanが作成したものを引用


災害が起きそうな時には、近所の体育館や公民館に避難することが大切なのですが、実はそれだけが選択肢では有りません。

外が真っ暗だったり、浸水が始まっていたり、避難する事が危険な状況の時には、自宅の出来るだけ上の階や、近くにある頑丈な高い建物などに避難する事も大切なのです。


この避難方法を垂直避難と呼びますが、ただ、土砂災害の可能性が有る場合には山から出来るだけ離れた部屋を選ぶなどして最低限の安全を確保しましょう。

垂直避難.jpg  
BuzzFeed Japanが作成したものを引用






記録的短時間大雨などによる内水氾濫はいつ起きるのか?

一般的な都市の排水能力である1時間雨量が50ミリを超える「非常に激しい雨」や「猛烈な雨(80ミリ以上)が降った時は危険な兆候と云えるでしょう。

こうした豪雨について気象庁は「滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)、「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感じる」と云う表現を用いており、100ミリを超えるような短時間の大雨が降る場合には「記録的短時間大雨情報」が発表されます。

FireShot Capture 008 - 避難のタイミング - 防災手帳 - Yahoo!天気・災害 - c-emg.yahoo.co.jp.png

大雨で主要河川など大きな川が増水し、中・下流域の水位が高くなった倍も危険の兆候と云えるでしょう。

支流などが逆流して溢れるリスクを防ぐため水門を占める事で支流の水が大きな川に流れなくなり溢れてしまう事も(内水氾濫)、また水門が無かったとしても「バックウォーター」と呼ばれる現象が起き、支流が逆流して溢れることが有るのです。






避難するタイミングは?

「内水氾濫」「外水氾濫」に比べて一般的に浸水の度合いが浅いという特徴がみられますが、リスクには変わりはなく、内閣府も「浸水が始まっている場合、住民が留意すべき事項は外水氾濫と同様」としています。

実際、市街地には多くの危険性が潜んでおり、冠水した道路の深みにはまったり、側溝や排水路に転落して溺れたりする死亡事故が起きているのです。


地下空間への浸水や、地下街へ続く階段、立体交差の地下部分(アンダーパス)、丘陵地に続く道などでも激しい流れが生じたり、浸水が深くなったりする危険性が高いのです。

またマンホールの蓋が外れている可能性もあり、浸水した場合は足元が見えないことが有るため、歩くことは非常に危険と云えるでしょう。


すでに外で避難するのが危険なほど大雨が降っている場合や、浸水が始まった場合には無理に避難をしないで、自宅や近隣にある頑丈な建物の上部に避難する「垂直避難」を心掛けましょう。

こうした状況になる前に、リスクがある土地に暮らす場合には、気象情報や自治体の情報を確認し、災害が発生する前の段階(市町村の出す警戒レベル3~4)での避難をする事が大切と云えるでしょう。


率先して言避難する事が、自分の命を守り財産を守る事につながるのです。





参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより


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災害から人とペットを守る [救出活動]

飼い主とペットが共に災害を乗り越えられることも必要!?



これまでの多くの災害では、人ばかりではなく犬や猫などのペットも一緒に救助隊員の手によって救助されている映像がメディアによって放映されているのを皆さんもご存知ですよね。

何で犬や猫などのペットまで救助しなければならないんだ・・・との声も聞かれるそうですが、しかし、今はペットは家族と同然との考え方の広がり有るのです。


ペット同行避難.jpg



しかし、沢山の方が避難する避難所では、動物が苦手な人やアレルギーの方も多くみられる等、共同生活のの場では一緒に避難したペットの取り扱いに苦慮する場面も見られるのです。

実際に熊本地震時にはかなりの被災者によりペットとの同行避難が実施されましたが、避難所でのペットの受け入れや、ペットの一時預かりをはじめ、広域な支援体制や支援の在り方などの面で数多くの課題が指摘されました。


動物の愛護及び管理に関する法律.png



災害時に行うペット対策として、飼い主自らの責任の下、災害を乗り越えてペットを適切に飼育続ける事であり、自治体が行う対策の目的は、飼い主による災害時の適正飼養を支援する事にあります。

また、災害という非常時にあっても、ペットを巡るトラブルを最小化させ、動物に対しても多様な価値観を有する人々が、共に災害を乗り越えられるよう支援すること等も上げられます。






災害時の対応は飼い主による自助が基本です。

災害への基本は「自助」、「共助」、「公助」があり、これまでも数多く述べさせていただきましたので皆さんもご存知だと思いますが、大規模災害ともなれば、まずは「自助」による自分自身の身を守る事が必要になります。

そして「共助」によって近隣の助け合いが大切になりますが、発災直後での「公助」に大きな期待する事は難しいのです。


このように、ペットの飼い主でも同じで、災害時に行われる行政機関による支援「公助」では、人の救護が基本であり、災害発生当初にはペットフードや水などの支援ですら困難なことが多いのです。


飼い主が行うべき対策.png



飼い主はこうした場合にあっても、ペットの安全と健康を守り、他者に迷惑をかけることなく、災害を乗り越えてペットを適正に飼養管理していく責務を負っている、したがって普段から、災害時に必要となる備えをし、地域社会に受け入れられるように、ペットを適正に飼養管理する必要があるのです。


発災時に、飼い主地震が身の安全を確保したうえで、災害の状況を見極め、より安全な避難場所を確保するために、ペットとともに避難行動(同行避難等)を取る事がペットを守る事になります。

自治体によっては、堅牢なマンションなどでの在宅避難を推奨しているところも有るとの事ですが、あらかじめ、それぞれの自治体におけるペットとの避難の在り方を確認しておく事も大切と云えるでしょう。





ペットのしつけや健康管理は飼い主の責務


飼い主は自宅からの避難が必要となるような災害が発生した時に、ペットとの同行避難をする必要がある事を想定し、普段から災害に備えたペット用備蓄品の確保や避難ルートの確認等はもちろんの事、ペットが社会の一員としてして御適性を持つべきことを認識し、ペットの同行避難に必要なしつけや健康管理を行っておくことは飼い主の責務と云えるでしょう。

避難先では、ペットの世話やペットフードの確保、使用場所の管理は原則として飼い主の責任で行う事になります。


大勢の人が共同生活をする避難所や応急仮設住宅において、ペットを原因とするトラブルが生じないよう、ペットを飼養していない避難者に配慮すると共に、ペットの健康と安全を確保するための措置を講じるなど、飼い主には普段以上に適正な飼養管理するための努力が求められます。


ペット救護所.jpg



飼い主がペットの防災を考え、十分な備えをする事は、自分自身や家族についても災害に備える事につながり「自助」によるペットの災害対策を講じる事が自分自身や家族、さらには地域の防災力の向上にもつながるのです。



* ペットとは、家庭動物等の内、犬や猫などの小型の哺乳類と鳥類等を指し、特定動物や特定外来生物に指定された動物、及びこれらに類する動物は含まない。

* 適正飼養とは、それぞれのペットの習性等を踏まえたペットの健康や正常な行動のための適切な飼養であって、ペットの飼養者は、他人に迷惑が掛からない状況の確保を常に考えながら、ペット自体の健康と安全を確保できるように努める必要があります。
したがって、ペットを飼う事が他人の迷惑にならないよう、特に大勢の避難者が共に生活する事を強いられる災害時にはこの観点から平常時からのペットの十分なしつけや準備が求められます。

* 同行避難とは、災害時の発生時に飼い主が使用しているペットと同行し、指定緊急避難場所と馬で避難する事であり、避難所等において飼い主がペットを同室で飼養管理する事を意味するものでは有りません。






何故?同行避難が必要なのか

災害時には、何よりも人命が優先されますが、近年、ペットは家族の一員であるという意識が一般的であると云う事から、ペットと同行避難をする事は、動物愛護の観点のみならず、飼い主である被災者の心のケアの観点からも重要であると考えられています。

この事は、平成7年の阪神淡路大震災の活動報告書「兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録」でも述べられているのです。


また、平成12年の三宅島噴火被害や平成23年の東日本大震災では、放浪状態のままに放置されて野犬化した犬が住民に危害をもたらす恐れや、不妊処置や去勢がされないまま放浪状態となった犬や猫が繁殖し、在来の生態系や野生生物に影響を与えるなどの恐れが生じたため、被災地に人員を派遣して、保護や繁殖制限措置を取らなければいけない事態となってしまったのです。

こうした事後の問題を軽減するためにも、災害時のペットとの同行避難を推進る事は必要だ・・と云う事なのです。


災害時に飼い主が行う事.png



飼い主がペットが安全に避難に避難するには、飼い主自身の安全確保が大前提であり、災害アが起こった時に飼い主がペットと一緒にいるとは限らないことや、人命を優先させるためにやむを得ずペットを自宅に残して避難せざる得ない状況もある事、また不測の事態によりペットとはぐれてしまうケースなどがある事も想定しておく必要があります。

こうした状況を踏まえたとき、飼い主責任による同行避難を前提としながらも、個人での対応には限界がある場合に備え、自治体等が飼い主の支援体制や、放浪動物、負傷動物等の救護体制を整備する事は、ペット飼養者だけではなく、被災者全体が安心して安全に避難するためにも重要なのです。




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページ
環境省 人とペットの災害対策ガイドライン

より


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Jアラートとは? [救出活動]

Jアラートを考える

2022年10月4日午前7時22分ごろに北朝鮮国から太平洋に向かって中距離弾道ミサイルと思われる飛翔体が発射されました。

TV画面がいきなり赤い線と共に「国民保護に関する情報」と表示されたことで吃驚された方も居るのではないでしょうか。


国民保護に関する情報.png


いきなりですから驚きますよね、今までこのような画面見たことが有りませんでしたので、防災に関する情報を発信している私も初めて見た表示画面でした。

さてこの画面が出た場合に私達はどのように対応すべきなのでしょうか?
殆どの方は分からないと思います、と云いますか周知されていない、数年前に周知されてはいたのですが忘れてしまった と云った方が正しいのかも知れません。

実際にウクライナ国へのロシアからの攻撃を私達はメディアを通してみてはいるのですが、いざ自分の国へなったら等と考えている人が少ないの実情です。

私はこのブログでは戦争については述べる事は防災と違うのでは?と云う考えがあり、今まで取り上げてはいませんでしたが、いざJアラートが発令された時どうしたら良いのだろう????

そこで敢えて意に反しますがJアラートについて述べさせて頂きます。



総務省の平成29年版 消防白書


総務省消防庁のHP内には次のように書かれております。
有事の際に住民が適切な対比を速やかに行う為には、住民に正確な情報を迅速に伝達する事が重要であることから、消防庁では、地方公共団体と連携して全国瞬時警報システム(以下「Jアラート」と云う)の整備を推進している。

Jアラートは、弾道ミサイル攻撃に関する情報や緊急地震速報津波警報気象警報などの緊急情報を人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村などに送信し、市町村防災行政無線(同情報)などを自動起動する事により、人手を介せず瞬時に住民等に伝達するシステムである。

Jアラート総務省消防庁.png


成る程、Jアラートのシステムについては分かりましたが、それでは私達はどのように対処したらよいのでしょうか?







対処の仕方
此れから紹介するのは北海道札幌市の危機管理課がHTB北海道ニュース内で述べられたものです。

北朝鮮からミサイルが発射された場合、およそ10分で着弾すると予想されているそうです。
実際にこの日午前7時22分ごろに発射され午前7時28分~29分ごろに青森県上空を通過しているのです。

◎ Jアラートが鳴ったら、速やかに直ぐ近くの建物に避難が必要、または物陰に身を隠す。

◎ 衝撃で窓ガラスが割れる可能性が有るので、屋内に避難する場合でも窓から離れるようにして下さい。

◎ ミサイル発射時の避難場所として指定されて入れ右「緊急一時避難施設」は道内にはおよそ3600ヵ所あります。

◎ 道の「国民保護」に関するホームページに一覧が記載されているので自分の住んで居る避難場所を今一度確認するようにしてください。


東京都では
屋外にいる場合、近くの建物(できれば頑丈な建物)の中や、地下に避難する。近くに適当な建物が無い場合は、物陰に身を隠すか地面に身を伏せ頭部を守る。

屋内にいる、出来るだけ窓から離れ、出来れば窓のない部屋に移動する。

FireShot Capture 101 - 国民保護の取組|東京都防災ホームページ - www.bousai.metro.tokyo.lg.jp.jpg


と云う事ですが、ご理解頂けたでしょうか。

携帯電話でもJアラートを受信できます。
各機種やメーカーなどによって設定方法が異なるためメーカーや通信会社に確認されて見てはいかがでしょうか。

素早い避難、迅速な対応があなたを守る事に繋がります。






参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページ
環境省 人とペットの災害対策ガイドライン
長野県諏訪地域振興局 長野県魅力発信ブログ
月間総務オンライン 総務辞典
寒地土木研究所 雪崩に関する基礎情報


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