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火山噴火に見るレベル3とは [火山噴火]

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熊本県阿蘇市の阿蘇中岳第一火口が10月20日午前11時43分に噴火が発生しました。

阿蘇中岳では10月13日に噴火警戒レベルを1から2に引き上げたばかりで、火口周辺への立ち入りが規制されていた為、甚大な被害発生にならなかったことが幸いですね。

観光客が居る中での噴火で、黒い噴煙が立ち上がる近く片駐車場に急いでい戻る観光客の姿がTVの映像で多数確認出来る等、緊張感が漂っていました。

気象庁は噴火警戒レベルを2から3へ引き上げていますが、レベル3になったのは2016年10月以来の5年ぶりになります。

気象庁の発表では、火口から概ね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒を呼びかけていますが、風下にあたる地域では火山灰だけではなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降る事も、また火山ガスにも注意が必要だと呼びかけています。

気象庁噴火警戒レベルの説明.jpg



気象庁によりますと今回の噴火で大きな噴石が火口から900mまで飛んだほか、高温のガスなどを含む火砕流が火口から1㎞以上のエリアまで到達したそうです。

今後の火山活動について、さらに大きな噴火が起こる可能性について「マグマの上昇を示す明瞭な地殻変動はなく、現時点では考えにくい」とした上で、、阿蘇山では火口から4㎞以内に住居などが無いなどから「避難までは必要ない」としています。


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噴火レベルについて

気象庁は火山が噴火すると噴火警報と、中岳のように「噴火警戒レベル3の入山規制」のような情報が発表されることが有ります。

噴火の規模によっては大きな噴石や火砕流、溶岩流などが発生し、周辺住民の生命や住居に被害を及ぼす危険もあると云えるでしょう。

噴火警戒レベルは5段階あり、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲(=生命に危険を及ぼす範囲)と住民が「とるべき対応」をそれぞれまとめています。

噴火レベル.jpg


レベル1=活火山であることに留意
活火山は基本的に平穏で、警戒の対象は火口内などに限られ、入山規制も行われません

レベル2=火口周辺規制
火口周辺への立ち入りが規制されます。

レベル1とレベル2までは、周辺住民の居住地域では通常の生活が送れるとしています。


レベル3=入山規制
警戒の対象は火口から居住地域までに広がり、登山・入山規制などの対応が取られます。住民は火山活動に注意しながら通常の生活を送る事になります。(今回の中岳噴火では4キロメートル圏内に住居がが無い事から避難の必要はなし)

レベル4=避難準備
居住地に大きな被害がもたらす噴火が予想される。居住地域では避難の準備や高齢者らの事前避難が求められます。

レベル5=避難
居住地域に大きな被害をもたらす噴火が発生した場合や、その可能性が切迫している場合に発表されます。また、危険な居住地からの避難が求められます。


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48の活火山で警戒レベルが運用されている

火山帯国と云っても過言ではないほど日本には現在111の活火山が有り、活火山とは定義で「概ね過去1万年以内に噴火した火山、及び現在活発な噴気活動のある火山」とし、火山噴火予知連絡会が選定しています。

其の活火山を24時間体制で観測・監視している火山(常時観測火山)が50あり、噴火警戒レベルはそのうち48の火山ので運用されているのです。

具体的な活火山として上げられるのは富士山、八小根山、御嶽山、桜島、阿蘇山等になります。

この48の活火山では気象庁と地元自治体との間で、噴火の規模や影響範囲に応じた警戒レベルの設定と、地域の避難計画の策定などの協定が進んでいて、今後、人が住んでいない硫黄島を除く、残る十和田(青森・秋田県堺)でも設定を進めていく事になっているそうです。

興味深いのは噴火警戒レベルの引き上げや引き下げの判定基準は各火山ごとに異なり、それぞれの特徴に応じていると云う事です。

△火山ガスの放出量 △地震や火山性微動の回数の時間 △噴火の規模 △噴石や火砕流、溶岩流などの発生規模などの項目が設けられています。

阿蘇山中岳噴火.jpg



火山災害で想定される大きな噴石、火砕流などが発生した場合は避難までに時間的な猶予は殆どないため生命の危険性が高くなります。

その為、政府は事前に火山防災マップなどで噴火警戒レベルに応じた危険な場所や避難場所などを確認する事を呼び掛けています。


噴火に関する情報の一つに「噴火速報」が有りますが、火山が噴火した事を登山者らにいち早く伝えるもので、常時観測火山が対称になっています。

監視カメラや地震計、空振計などの観測データを活用し、1回目の噴火や噴火が続く火山でそれ以前を上回る規模の噴火を確認した場合に気象庁が発表します。


気象庁は阿蘇山中岳の噴火警戒レベルについて、判定基準の見直しが必要かを検討する事にしているようです。

今回の噴火では、気象庁が設定して居た警戒範囲を超える規模の火砕流が発生した事で、改めて予測の難しさが浮き彫りになったと見ています。

主な理由としては、19日時点では火山ガスの放出量が基準を下回っていた為、レベルを据え置いていた事が上げられています。

科学が発達し計測機器によるデータ解析が進んでも、自然の動きには予測が追い付かないと云う事なのです、私達は迅速に対応して避難行動を早くとることが大事なのではないでしょうか。


PELTHIA






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