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施設で働いている人は誰もが自衛消防隊員 [ビル火災]

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施設に設置される自衛消防隊とは??



ビル火災が起きたときに先頭にたって初期消化、避難・誘導をするのが自衛消防隊員なのですが皆さんの勤務の特性上、勤務者には中々自覚をされている方は少ないようです。

私の勤務していた病院(ベッド数486床)や企業ビル社員、入院していた時(別な病院でベッド数478床)に看護師に聞いた話などを総合しますと、同じような答えが返ってきています。。


えぇっそれ私たちがやるの?

出来ない、触った事がないし何処に有るのか分からない?

全部、防災センターでやってくれんじゃないの?

何で私たちがやらなきゃならないの?

仕事が忙しくて、そんな暇はありませんので他の人にやらせて。


等々の答えも返ってきたのですが、皆さんどう思います・・・自分の命を他人に助けてもらう事しか考えていない人が多いようです。

このような考え方をしている人達ばかりでしたら、皆さん逃げ遅れて焼け死んでしまったり、大事な友人を亡くしてしまう事になってしまうかも知れませんよね。


病院の場合は勤務している看護師や医師等は、年契約であったり6ヶ月契約であったり、契約上の問題で防災訓練を行うときに居なかったりしている為に経験が少ない方が多いのですが、実際に発生した場合患者さんを救うのは看護師さんたちなのです。

なので、看護にかけてはプロなのですが、残念ながら興味を持っていただけないのが実情ではないでしょうか、これらは病院の経営体質にも寄ります。


企業ビルの場合は、普段が営業で出ている人が多く訓練時にも客先と話し中であったり、これから営業に出てしまうから無理等と仕事優先になりがちです。

かといって協力してくれないのかというとそうではなく、訓練後にアンケートをとると機会があれば消火器訓練や胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDの扱い方を覚えたいので実施日を教えてほしい等の回答が帰ってきています。



自衛消防隊とは?

防火対象物及びその存する敷地等に於いて、火災、地震その他の災害等による人的または物的な被害を最小限に止めるために、防火対象物に於いて編成される組織です。

事業所が複数有る防火対象物に於いては、事業所事の自衛消防隊の組織である事業所自衛消防隊と、この事業所自衛消防隊を地区隊とする防火対象物全体にわたる自衛消防隊の組織である防火対象物自衛消防隊を編成しなければなりません。


火災は有る時期を過ぎると拡大スピードが急激に速まると言われており、消防署の到着(本隊)が遅くなればなるほど炎症面積は拡大していくことになります。

初期消化の限界を考えると、自らを守るには、自社社員で対応できる火災レベル時に、素早く、消火活動を含む自衛消防組織がその役割を果たす事になるのです。






社員を守るため、会社を守るため或いはお客様を守るために、自衛消防隊は組織編成され、訓練をしているのです。

消防隊長、初期消火班、通報連絡班、避難・誘導班、応急救護班、非常持ち出し班等、各役割について十分に理解し納得を得てから編成しなければなりません。


防火管理の推進役である防火管理者は、まず自分自身で理解し、納得して、管理権原者である社長や事業所長、病院の場合は院長や理事長に同様の認識をもってもらい、そして全社として或いは事業所として、全員で取り組むべき重要な業務で有るということの共感を得る必要があります。



初期消火班の行う事とは

1、目的

出火場所への急行

短期間で火を消し、被害を最小限にとどめる


2、行動開始

自衛消防隊長または副隊長より初期消火指示があった場合

その他、火災発生の事実を確認した場合(上司の許可は不要)


3、消火の要領

消火器の使用

・火元近くにできるだけ多く集め、連続して集中的に使用する。

・安全ピンを抜く。
・消火器本体からホースを外し、火元に向ける。
・取っ手を強く握りしめ、掃くようにしながら消火薬剤を放射する。


消火栓の使用

消火器で消火できないと判断、最寄の屋内消火栓を判別し使用する。

・起動ボタンを押す。
・火元までホースを延長する。
・開閉バルブの操作
・筒先を火元に向け放水する。

*注意点
・消火器で鎮火した場合も水を掛けて完全に消火する。
・煙に惑わされず無駄な注水をせずに、必ず火点を確認する。
・消火栓の場合は過剰注水による水損に留意する。
・避難時期を失わないように常に退路を確保する。


初期消火は炎の高さが自分の身長以上では消せないと判断してください。

炎の高さ1メートルくらいまでは消火器でも対応できると思いますが、それ以上は消火栓の使用またはスプリンクラーによる消火になります。


自衛消防における初期消火は命を懸けて消すようなことを目的としていません、あくまで本隊到着までの
初期段階での消火であって消せないと判断した場合には速やかに退出、後はスプリンクラーや本隊に任せることが大切です。



参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより





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