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台風と高潮の関係(1) [風水害]

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台風は、太平洋赤道付近の温かい海水が蒸発して発達した積乱雲の集合体



冬から春への変わりを告げる春雷が轟いた5月6日でしたが、これから菜種梅雨を過ぎ、6月に梅雨に入りまた暑い夏を迎える事になります。

季節の変わり目、暖気と寒気の入れ変えによって起こるのが春雷、これから少しずつタイへよう高気圧が張り出してくる時期なってくるわけですが、それと同時に私たちの生活環境に大きな影響を与える台風が出来る季節にもなってきます。



地球温暖化の長期的な影響を受け、台風や熱帯性低気圧の強度が増大しているという事をご存知でしょうか?ここ数年、風水害によって土砂崩れや堤防決壊などで大きな被害がTVやニュース等で報道されています。

昨年の9月に発制した台風19号の爪痕はいまだに記憶に強く刻まれ、筆者自身も当時は自宅に帰らずにホテルで宿泊しました。


気温の上昇に伴って、海面温度が上昇し、熱帯性低気圧のエネルギー源となる大気下層の水蒸気量も増加すると云われ、気象庁気象研究所などの研究グループが「地球シュミレータ」を用いてい解析したところ、今後熱帯性低気圧の発生数は全世界的で30%程度減少する一方で、最大風速45ⅿ/sを超えるような非常に強い熱帯性低気圧の出現頻度は増加する傾向にあると言う事なのです。






台 風 の 特 徴

主に夏から秋にかけて日本列島に接近、あるいは上陸して大きな風水害の爪痕を残していく台風ですが、台風は、太平洋赤道付近の温かい海水が気温の上昇によって蒸発して発達した積乱雲の集合体となり、やがて回転運度をはじめ、強い雨や風を伴って移動してくる熱帯性低気圧を呼びます。


台風が出来るまで.jpg


北半球で吹く風は、地球の自転の影響で進路が右向きに曲がる性つがあり、その為、通常東風が吹いている低緯度では台風は西に流されながら次第に北上し、上空では強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度にくると台風は速い速度で北東に進むのです。

台風のコースを決定する大きな要因として、太平洋高気圧の影響が欠かせません、太平洋高気圧は北半球において時計の針の回転する方向に空気を吹き出す性質があり、台風はこの太平洋高気圧の縁辺(縁辺流と呼ばれている)を吹く風に乗って移動するのです。






台風の強さと大きさ

台風の定義は、熱帯低気圧の中心付近での風速が17.2m/s以上を超えると「熱帯低気圧」から「台風」へと名称が変わる事になっています。


台風の定義.jpg


台風の大きさは風速15m/s以上の強風域の半径によって定義されていますが、台風の強さと大きさには関係性は有りません。


台風の大きさ.jpg


台風の中心が九州、四国、本州、北海道の海岸線を横切った時をもって上陸とし、島や岬などは上陸とは言わないで、通過すると呼ばれています。

台風の被害は雨と風によるものが多いですが、高潮など、複雑な条件がかさなって起きる災害(複合災害)も忘れてはなりませんし、気象庁の発表にて台風の動きはある程度予想が出来るようになってきましたので、対応が出来るようになりました。








台風進路予想図では台風の現在位置はX印で示され、今後進むと思われる範囲を白い実線と点線で示されています。


台風進路予想図.jpg


日時と共に示される点線の円は、その時に台風の中心が70%の確率で存在する可能性を持つ範囲で、これが「予報円」と呼ばれているものです。

さらに風速25m/s以上の暴風が予想される範囲は赤い実線で示され、これが「暴風警戒域」です。

大切なことは、これから起こるであろう台風から非難が必要かどうか、また必要ならばそのタイミングは何時頃になるのかを台風情報から読み取る事が出来るかなのです。


台風進路予想の精度向上に伴い、2016年には予報円の半径をこれまでより20~40%小さくなり、これによって台風への備えについて以前より早く判断することが可能になり、台風の接近に伴い、次第に雨や風が強まり、波も高くなる事への対応が可能になるのです。

台風の中心には活発な積乱雲の集まりが帯状に連なり、台風を上空から見ると時計の針の回転方向とは反対の渦を巻いています。


台風の中心には目があり、雨や風は弱くなりますが、これをもって台風が去ったと誤った判断をして警戒を緩めると、通過後の吹き返しの風により思わぬ被害を生じる事になりますので注意が必要です。




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより





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