2月は関東地方が雪の季節に!? [冬山]
関東は2月に多い雪の降雪数・何故?、そして雪対策とは
2月の5日に春一番が吹いてしまいましたね、1951年観測以来最も一番早いそうです。
春一番は立春を過ぎてから春分の間までに、日本海に低気圧が有って、強い南寄りの風が吹き、気温が上がるとの条件がありますが、東京では午前7時に風力5・最大風速8,6m(基準8,0m以上)気温が12.4度となり日向では温かさも感じられました。
例年では寒気の流れ込みが弱い冬は南岸低気圧(本州南岸を進む低気圧)の発生が多く、関東では雨や雪が降りやすくなると言われています。
日本付近のジェット気流が大きく蛇行し、この蛇行に乗って北極付近の強い寒気が、周期的に日本付近へ南下している為、発達した南岸低気圧がもたらす雨を雪に変える訳ですが、冬から春にかけて本州の南海上を東進する低気圧による関東甲信越地方の天気予報は非常に難しいと言われ気象予報士泣かせだそうです。
関東地方、特に都心部では雨で降るなら問題は有りませんが、雪になった場合、普段は雪が少ないことから雪への備えが殆どされていない為に、少しの雪でも交通機関が大混乱してしまうのです。
しかも、低気圧の発達の仕方や、低気圧の進路がちょっと変わっただけで、関東甲信地方は雨になったり、雪になったりする為より対策が難しくなるわけです。
大雪になると「雪下ろし」や「雪崩」等による事故の他、「孤立」が起こりやすくなります。
「孤立」は大雪地方における住居の孤立ばかりではなく、2021年1月10日新潟県上越市で雪の夜立ち往生や渋滞が発生しましたがこれも「孤立」と言えるでしょう。
大雪に備える注意ポイントとは
此処では関東甲信地方を対象としたポイントのみを紹介したいと思います。
☆雪下ろしでの注意点
① 作業は2人以上で行う
② ヘルメット、命綱を着用する
③ 梯子はしっかり固定する
④ 軒先からの落雪に気を付ける
⑤ 緊急時用に携帯電話を持っておく
⑥ 積雪で見えない用水路に気を付ける
☆スリップ立ち往生
車のスリップ事故は危険を伴うとともに、立ち王移譲する事にもつながるため、不要不急の車の利用は控えましょう。
スリップ事故や立ち往生が起きやすい道路
① 吹雪で見通しが悪い
② 急激に雪が強まる
③ 冷え込む夜間や明け方
④ 道路わきなどの吹き溜まり
⑤ わずかでも雪が積もった坂道
やむを得ず車利用の場合
① 冬タイヤやチェーンを装着
② 速度を落とす
③ 急な「発進・ブレーキ・ハンドル」はしない。
④ 十分な車間距離を取る
⑤ 時間の余裕を持って行動する
⑥ 車に非常用品を載せておく・・防寒具、スコップ、水、食料、簡易トイレ等
立ち往生した場合
① 近くの安全な施設へ移動する(可能な場合)
② なるべくエンジンを切りましょう(防寒着着用)
③ マフラー周りを除雪しましょう(排気ガス中毒を防ぐ)
また、気温が低くなると路面が黒く凍っていないように見えても、表面の水分が凍結した状態(ブラックアイスバーンと呼ばれる)になり、スリップ事故が起きる危険性もあるので注意が必要です。
車を離れる場合には、鍵を付けたままか、わかりやすい場所においてください。
長時間車内に同じ姿勢で閉じ込められるため、血流が悪くなり、エコノミー症候群が起きやすくなるため、定期的に体を動かすことも必要となります。
エコノミー症候群を防ぐには
下記の図のような体操を行う事で血流改善が出来る共に、ストレスからの開放にも効果があります。
☆転倒事故に注意しましょう
雪に慣れていない地域では歩行中に転倒して思わぬケガにつながることが有ります。
注意が必要な場所として、車や人が多く通行する道や横断歩道、道路や歩道の脇、バスやタクシーの乗降場所、歩道橋、ビルや住宅の日陰、鉄道や地下街の出入り口付近は特に注意しましょう。
① 滑り止めの付いた靴を履く
② 歩幅を小さくする
③ 靴の裏全体を地面につけて歩く
④ 両手を自由にして手袋の着用をする
⑤ 転ぶときはお尻から
⑥ リュックサックを利用する。
この他にも、普段から雪が少ない地域では建物の倒壊する恐れがあり、事前の対策や建物に近づかないようにする事です。
倒壊の恐れがある建物として、カーポート、農業ハウス、体育館などの屋根が大きい建物が上げられます。
家庭においては、低温が予想される場合には、水道管が凍結する恐れがあり、屋外に露出している水道管、蛇口には保温材を巻いたり、断水に備えて飲料水を備蓄しておく必要があります。
関東甲信地方は、普段雪が少ないために、わずかな雪でも交通機関が麻痺したり、水道管凍結で飲み水確保に苦慮する場合が有ります。
普段から天気予報に注意して、早めの対策を講じる事が大切で、また雪が降った場合には不要不急の外出は控えるようにしましょう。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページ
環境省 人とペットの災害対策ガイドライン
長野県諏訪地域振興局 長野県魅力発信ブログ
月間総務オンライン 総務辞典
読売新聞埼玉版
東京消防庁
より
スポンサーリンク
2月の5日に春一番が吹いてしまいましたね、1951年観測以来最も一番早いそうです。
春一番は立春を過ぎてから春分の間までに、日本海に低気圧が有って、強い南寄りの風が吹き、気温が上がるとの条件がありますが、東京では午前7時に風力5・最大風速8,6m(基準8,0m以上)気温が12.4度となり日向では温かさも感じられました。
例年では寒気の流れ込みが弱い冬は南岸低気圧(本州南岸を進む低気圧)の発生が多く、関東では雨や雪が降りやすくなると言われています。
日本付近のジェット気流が大きく蛇行し、この蛇行に乗って北極付近の強い寒気が、周期的に日本付近へ南下している為、発達した南岸低気圧がもたらす雨を雪に変える訳ですが、冬から春にかけて本州の南海上を東進する低気圧による関東甲信越地方の天気予報は非常に難しいと言われ気象予報士泣かせだそうです。
関東地方、特に都心部では雨で降るなら問題は有りませんが、雪になった場合、普段は雪が少ないことから雪への備えが殆どされていない為に、少しの雪でも交通機関が大混乱してしまうのです。
しかも、低気圧の発達の仕方や、低気圧の進路がちょっと変わっただけで、関東甲信地方は雨になったり、雪になったりする為より対策が難しくなるわけです。
大雪になると「雪下ろし」や「雪崩」等による事故の他、「孤立」が起こりやすくなります。
「孤立」は大雪地方における住居の孤立ばかりではなく、2021年1月10日新潟県上越市で雪の夜立ち往生や渋滞が発生しましたがこれも「孤立」と言えるでしょう。
大雪に備える注意ポイントとは
此処では関東甲信地方を対象としたポイントのみを紹介したいと思います。
☆雪下ろしでの注意点
① 作業は2人以上で行う
② ヘルメット、命綱を着用する
③ 梯子はしっかり固定する
④ 軒先からの落雪に気を付ける
⑤ 緊急時用に携帯電話を持っておく
⑥ 積雪で見えない用水路に気を付ける
☆スリップ立ち往生
車のスリップ事故は危険を伴うとともに、立ち王移譲する事にもつながるため、不要不急の車の利用は控えましょう。
スリップ事故や立ち往生が起きやすい道路
① 吹雪で見通しが悪い
② 急激に雪が強まる
③ 冷え込む夜間や明け方
④ 道路わきなどの吹き溜まり
⑤ わずかでも雪が積もった坂道
やむを得ず車利用の場合
① 冬タイヤやチェーンを装着
② 速度を落とす
③ 急な「発進・ブレーキ・ハンドル」はしない。
④ 十分な車間距離を取る
⑤ 時間の余裕を持って行動する
⑥ 車に非常用品を載せておく・・防寒具、スコップ、水、食料、簡易トイレ等
立ち往生した場合
① 近くの安全な施設へ移動する(可能な場合)
② なるべくエンジンを切りましょう(防寒着着用)
③ マフラー周りを除雪しましょう(排気ガス中毒を防ぐ)
また、気温が低くなると路面が黒く凍っていないように見えても、表面の水分が凍結した状態(ブラックアイスバーンと呼ばれる)になり、スリップ事故が起きる危険性もあるので注意が必要です。
車を離れる場合には、鍵を付けたままか、わかりやすい場所においてください。
長時間車内に同じ姿勢で閉じ込められるため、血流が悪くなり、エコノミー症候群が起きやすくなるため、定期的に体を動かすことも必要となります。
エコノミー症候群を防ぐには
下記の図のような体操を行う事で血流改善が出来る共に、ストレスからの開放にも効果があります。
☆転倒事故に注意しましょう
雪に慣れていない地域では歩行中に転倒して思わぬケガにつながることが有ります。
注意が必要な場所として、車や人が多く通行する道や横断歩道、道路や歩道の脇、バスやタクシーの乗降場所、歩道橋、ビルや住宅の日陰、鉄道や地下街の出入り口付近は特に注意しましょう。
① 滑り止めの付いた靴を履く
② 歩幅を小さくする
③ 靴の裏全体を地面につけて歩く
④ 両手を自由にして手袋の着用をする
⑤ 転ぶときはお尻から
⑥ リュックサックを利用する。
この他にも、普段から雪が少ない地域では建物の倒壊する恐れがあり、事前の対策や建物に近づかないようにする事です。
倒壊の恐れがある建物として、カーポート、農業ハウス、体育館などの屋根が大きい建物が上げられます。
家庭においては、低温が予想される場合には、水道管が凍結する恐れがあり、屋外に露出している水道管、蛇口には保温材を巻いたり、断水に備えて飲料水を備蓄しておく必要があります。
関東甲信地方は、普段雪が少ないために、わずかな雪でも交通機関が麻痺したり、水道管凍結で飲み水確保に苦慮する場合が有ります。
普段から天気予報に注意して、早めの対策を講じる事が大切で、また雪が降った場合には不要不急の外出は控えるようにしましょう。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページ
環境省 人とペットの災害対策ガイドライン
長野県諏訪地域振興局 長野県魅力発信ブログ
月間総務オンライン 総務辞典
読売新聞埼玉版
東京消防庁
より