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日本の豪雪被害とは? [冬山]

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豪雪とは、警戒が出るほどの大雪を言う!




日本列島の山陰や北陸地方から北海道西岸などの日本海側に降る豪雪は、冬のシベリアからの季節風が強い寒気を伴って吹き寄せる事によって起きることが多く、特に1963年(昭和38年)1月に北陸・山陰地方に大雪が降った俗に云う「38豪雪」は有名です。

国は「豪雪地帯対策特別措置法」に基づき「豪雪地域」、「特別豪雪地域(豪雪地帯の内積雪量が特に多く、住民の生活に著しい支障を生じる地域)を指定しています。


豪雪地帯.jpg



豪雪地帯は、国土の51%に及ぶ広大な面積を占め、総人口の約15%を擁しており、この地域の雪害防止、産業振興、住民の生活向上は重要な課題なのです。

雪崩や暴風雪(風速が毎秒20mを超える風を交えた猛吹雪。ブリザード)などによる人的被害の他、高齢者を中心とした除排雪の作業中の事故も多いのです。


2011年及び2012年に発生した大雪でうぁ、いずれの年も死者130名を超える人的被害が発生したほか、雪崩の発生等による集落の孤立、交通の阻害、空き家の倒壊等も生じました。

また、2010年から2011年にかけての大雪では鳥取県、島根県をはじめ各地で漁船の転覆や沈没が相次ぎ、被害は504隻に及びました。


関東地方の雪は日本海側の雪と異なり、太平洋側の沖合を進む南岸低気圧(俗に爆弾低気圧とも呼ばれている)に伴うもの多くみられます。

一般的に雪の降る量は少ないのですが、南岸低気圧の発達に伴い関東地方でも大雪になる事があるなど、また、転倒によるケガやスリップ事故、鉄道ダイヤの乱れ、高速道路の通行止めなどの交通機関の混乱が発生するなど影響が大きく、関東の雪は湿った雪のため、電線着雪などにより停電を招いたりします。



*注)孤立集落については 災害時における孤立集落の発生と対策 を参照してください






雪による被害の種類とは

雪による災害・事故は① 雪崩による事故、② 除雪中の事故、③ 車による雪道での事故、④ 歩行中の雪道での事故の4つに大別されます。

雪崩とは山腹の斜面に積もった雪が、重力の作用によって下の方に滑り落ちる現象で、大きく分けて表層雪崩(厳寒期・時速100~200Km)と、全層雪崩(春先・時速40~80Km)があります。


栃木県那須ファミリースキー場 高校生事故.jpg


2017年3月には栃木県那須温泉ファミリースキー場付近で登山講習会に参加していた高校男性教員1名、男子生徒7名が発生した雪崩に巻き込まれて犠牲になりました。


雪崩が発生しやすい場所として

◎ 急な斜面で特に雪庇や吹き溜まりが出来ている斜面。

◎ 過去に雪崩が発生した斜面。

◎ 低木林や植生がまばらな斜面


雪崩が発生しやすい時期

表 層 雪 崩



◎ 気温が低く、積雪の深さが大きく降雪が多い時。

◎ すでにある積雪上に短期間で多量の降雪があった時。

◎ 0℃以下の気温が続き、吹雪や強風が伴う時。

◎ 雪庇やふきだまりが斜面にできている時。


表層雪崩.jpg
  

全 層 雪 崩

◎ 春先や降雨後、フェーン現象などにより気温が上昇した時。

◎ 斜面に雪しわ、ヒビ、こぶが出来ているなど、前兆現象が現れている時。


全層雪崩.jpg







除雪中の事故

豪雪地帯では、雪下ろしや水路等への投雪の際に事故が発生し、命が失われるケースが多く、その多くが高齢者であり、一人での作業の場合には重大化しやすいのです。


命を守る除雪中の事故防止十か条

① 作業は家族、隣近所にも声をかけて2人以上で!

② 建物の周りに雪を残して雪下ろし!

③ 晴れの日程要注意、屋根の雪が緩んでいる!

④ 梯子(はしご)の固定を忘れずに!

⑤ 除雪機の雪つまりの取り除きはエンジンを切ってから!

⑥ 低い屋根でも油断は禁物!

⑦ 作業開始直後と疲れた頃は特に慎重に!

⑧ 面倒でも命綱とヘルメットを!

⑨ 命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!

⑩ 作業時には携帯電話を持っていく!


ちょっとした注意で事故を防ぐ事が出来るのですが、どのような場合でも気のゆるみは禁物です。

声を掛け合って協力し合う事で、雪下ろしの事故から身を守りましょう。




*注)雪崩等に関しては雪崩と土砂災害との類似点
も参照してください。




参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより





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