スノーモービルが雪崩を誘発 [冬山]
実際に発生してしまった雪崩誘発事故
今回で三回目の冬山に対するKY(危険予知)を提案してきましたが、今日のは実際にあったアメリカでの事故についてです。
2月17日アメリカコロラド州のスキー場のベイル付近でスノーモービルが誘発したとみられる雪崩が発生し、ライダー2人が死亡したのです。
コロラド雪崩情報センターが16日に発表したところによりますと、雪崩は15日午後・標高3000m付近で起きました。
一緒に走っていた、もう一人のライダーは自力で脱出し当局に連絡をしたと言う事です。
ライダー2人の捜索が始まりましたが、現場付近の気象条件が悪く、チームの安全を優先して同日夜にいったん中断16日になって遺体が収容されました。
現場付近は現在でも雪崩に危険が高まっていると言う事ですが、この3日間で人的被害が出たり樹木が二つに折れたりする規模の雪崩が20件報告されています。
人為的な誘発による雪崩は前触れものなく突然発生し予想することは非常に難しいと言う事で、移動する場合は30度以上の急斜面を避けて安全を確保するよう呼び掛けています。
人為的誘発における雪崩とは
表層雪崩は新設雪崩と呼ばれ古い積雪の上に新たに雪が降り積もった時にこの新雪部分が滑り落ちる現象で、雪崩のほとんどが表層雪崩と言われ、特に真冬の大雪が降った時は警戒が必要だと言われています。
表層雪崩に対して全層雪崩が有りますが、全層雪崩は積雪と地面との間にザラメ上の脆い雪の層が出来たり、雪解け水が流れる事などによって雪の層全体が滑り落ちる現象です。
暖かくなった春先などに発生しやすいのが特徴ですね。
雪崩のスピードは意外と速く、普段私たちが歩く速さは時速5キロメートル程度ですが、雪崩の速さは全層雪崩で時速40~から80キロメートル、表層雪崩では時速100~200キロメートルと言われておりますが新幹線並みと言えますよね。
雪崩は大きな音(衝撃)等によっても起こるそうですが、雪崩には大きく分けて3つの前兆があると言われています。
1)雪崩の前兆を知り雪崩を回避
① 雪面に亀裂がある ② 雪面にシワがある ③ 斜面に雪玉がコロコロ落ちてくる
こんな積雪面を見つけたら注意が必要ですね、特に雪に衝撃を加えるなんてもっての外ですぐにその場から離れましょう。
2)雪崩発生時は横に逃げる
雪はまっすぐ下に流れる性質がありますので横に逃げましょう。
あなたがどんなに早くても雪崩のスピードには勝てませんが、横には崩れていない場所が有るのです。
3)降雪に埋もれたら大声で助けを呼ぶ
大声を出して助けを待ちましょう。その際、口の雪は吐き出して気道を確保することも大切です。
大切なのは準備をすること、ビーコンは必需品ですね、自分で自分を守る事を忘れてはいけないのです。
雪の状況は地元の人たちしか知りません、地元の人たちの意見をよく聞いて楽しむようにしましょう。
遭難した時に助けてくれるのは地元の人たちなのですから、其処を忘れないでくださいね。
遭難することを考えて遊べるかぁ!!なんて思う方は雪山やバックカントリーに入らないほうが良いですね。
最悪になった時を常に考えておいてください、自然はそんなに甘くはないのですから。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより
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今回で三回目の冬山に対するKY(危険予知)を提案してきましたが、今日のは実際にあったアメリカでの事故についてです。
2月17日アメリカコロラド州のスキー場のベイル付近でスノーモービルが誘発したとみられる雪崩が発生し、ライダー2人が死亡したのです。
コロラド雪崩情報センターが16日に発表したところによりますと、雪崩は15日午後・標高3000m付近で起きました。
一緒に走っていた、もう一人のライダーは自力で脱出し当局に連絡をしたと言う事です。
ライダー2人の捜索が始まりましたが、現場付近の気象条件が悪く、チームの安全を優先して同日夜にいったん中断16日になって遺体が収容されました。
現場付近は現在でも雪崩に危険が高まっていると言う事ですが、この3日間で人的被害が出たり樹木が二つに折れたりする規模の雪崩が20件報告されています。
人為的な誘発による雪崩は前触れものなく突然発生し予想することは非常に難しいと言う事で、移動する場合は30度以上の急斜面を避けて安全を確保するよう呼び掛けています。
人為的誘発における雪崩とは
表層雪崩は新設雪崩と呼ばれ古い積雪の上に新たに雪が降り積もった時にこの新雪部分が滑り落ちる現象で、雪崩のほとんどが表層雪崩と言われ、特に真冬の大雪が降った時は警戒が必要だと言われています。
表層雪崩に対して全層雪崩が有りますが、全層雪崩は積雪と地面との間にザラメ上の脆い雪の層が出来たり、雪解け水が流れる事などによって雪の層全体が滑り落ちる現象です。
暖かくなった春先などに発生しやすいのが特徴ですね。
雪崩のスピードは意外と速く、普段私たちが歩く速さは時速5キロメートル程度ですが、雪崩の速さは全層雪崩で時速40~から80キロメートル、表層雪崩では時速100~200キロメートルと言われておりますが新幹線並みと言えますよね。
雪崩は大きな音(衝撃)等によっても起こるそうですが、雪崩には大きく分けて3つの前兆があると言われています。
1)雪崩の前兆を知り雪崩を回避
① 雪面に亀裂がある ② 雪面にシワがある ③ 斜面に雪玉がコロコロ落ちてくる
こんな積雪面を見つけたら注意が必要ですね、特に雪に衝撃を加えるなんてもっての外ですぐにその場から離れましょう。
2)雪崩発生時は横に逃げる
雪はまっすぐ下に流れる性質がありますので横に逃げましょう。
あなたがどんなに早くても雪崩のスピードには勝てませんが、横には崩れていない場所が有るのです。
3)降雪に埋もれたら大声で助けを呼ぶ
大声を出して助けを待ちましょう。その際、口の雪は吐き出して気道を確保することも大切です。
大切なのは準備をすること、ビーコンは必需品ですね、自分で自分を守る事を忘れてはいけないのです。
雪の状況は地元の人たちしか知りません、地元の人たちの意見をよく聞いて楽しむようにしましょう。
遭難した時に助けてくれるのは地元の人たちなのですから、其処を忘れないでくださいね。
遭難することを考えて遊べるかぁ!!なんて思う方は雪山やバックカントリーに入らないほうが良いですね。
最悪になった時を常に考えておいてください、自然はそんなに甘くはないのですから。
参考文献および資料
認定特定非営利活動法人日本防災士機構 防災士教本
一般財団法人日本消防設備安全センター 自衛消防業務講習テキスト
一般社団法人東京防災設備保守協会 防災センター要員講習テキスト
東京都首都直下地震帰宅困難者等対策協議会 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン
総務省消防庁 防災マニュアル
防災対策推進検討会議 自動車で安全かつ確実に避難できる方策
気象庁・局地的大雨から身を守るために 防災気象情報の活用の手引き
内閣府 防災情報のページより